自然派ワインの造り手
「ヴィニヴィオ」

2016年8月26日
自然派ワインの造り手 「ヴィニヴィオ」

まだまだ暑い日が続いておりますが、暑い日に最高に美味しいワインの一つにポルトガルの「ヴィーニョ・ヴェルデ」というワインがあります。ポルトガルの最北部、スペインとの国境付近のミーニョ地方で産する微発泡で軽快かつ爽やかなワインの総称です。ヴィーニョ・ヴェルデを直訳すると「緑のワイン」となりますが、若々しいという意味でこう呼ばれています。殆どの生産者のものが日本の大手ビールのごとくゴクゴクと飲むスッキリでニュートラルな味わい。キーン冷やして喉ごしを楽しむ大量生産型ワインなのですが最近量から質へ転換する生産者が現れてきました。

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その先頭に立つのがこの「ヴィニヴィオ」。ヴィニビオは志を同じくする 4 ⼈人のブドウ栽培農家が、誰もが楽しめる価格帯で本当に良いヴィーニョ・ヴェルデを造ろうと一緒に共同組合を起ち上げました。共同組合と言っても一般的な量を造るものではなく、これまで大手生産者にブドウを売ってきた小さな情熱ある農家がワイン造りを共有することが目的。
4人のうちの1人、フェルナンド・パイヴァはビーニョ・ヴェルデだけでなくポルトガルでビオディナミのパイオニア的存在。彼が先頭に立ち、2010年に初ヴィンテージとし南東部のアマランテ村で「ミカ」というワインを造ります。


BioWine_sub2フェルナンド・パイヴァはニコラ・ジョリーやピエール・マッソンの影響を受け、ビオディナミを独学、自分の環境に合わせたやり方で実践しています。ヴィーニョ・ヴェルデ出身で、代々ブドウ栽培農家出の彼は、同地でブドウを栽培・販売していましたが、2004 年年から自身のプロジェクトも持ち、鶏や羊を飼い、ワインの保管セラーでは不自然な振動や波長を避けるため、電気を使わずランプのみという徹底ぶり。自然に即した生活をする彼の考えはミカにも反映されており、ピュアで力のあるワインです。小規模で自然派の考え方の造り手はポルトガルではまだまだ僅かで、認証を取得しているのは更に僅か。


彼らが造る「ミカ」という名のヴィーニョ・ヴェルデが出来るワインの畑は標高300mと高く、大西洋から40kmほど内陸で降雨量が他エリアより低く、より痩せた石ころの多い花崗岩質土壌の区画です。ミカとは雲母のことで、土壌の高い割合を占め、ワインに際立つミネラルを与えてくれます。川を伝ってもたらされる大西洋からの風、痩せた花崗岩質により酸度も高くよりミネラリーなワインになります。
ミカはその驚きのコストパフォーマンスの高さから世界中から注目され、最近ではリリース前に完売とのこと。見つけたら飲んでみてくださいね!

BioWine_sub3 ワイン名:ミカ DOヴィーニョヴェルデ
生産者:ヴィニヴィオ
品種 : ロウレイロ 60%、アサル 10%、トレイシャドゥラ 30%、アルバリーニョ 10%
生産本数 : 7,500本


Profile

竹之内 一行(たけのうち かずゆき)

竹之内 一行 (たけのうち かずゆき)

1968年10月生まれ 神奈川県出身。横浜商業高校卒後、レストラン&バーでの修業、
1993年約3週間ヨーロッパへ食べ歩きの旅行をきっかけにワインに興味をもつ。
1996年日本ソムリエ協会ワインアドバイザー修得。その後も都内ワインスクールにてテイスティングの勉強を重ねる。2000年再度渡仏の際に教科書やワインスクールでは、知ることができなかった自然派ワインや地元でしか流通していない真のお宝ワインがあることに興味を持ちはじめ毎年渡仏し現地生産者等と交流を深める。現在、父親が始めた酒販店「エスポアしんかわ」代表。都内等ワイン飲食店にワインの卸や初心者のためのワイン講座等も行っている。

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