自然派ワインの造り手
「ルイ・ジュリアン」

2016年4月20日
自然派ワインの造り手 「ルイ・ジュリアン」

これぞ自然派ワインのキング・オブ・テーブルワイン!と称したいワインがルイ・ジュリアンだ!いかにも安そうな1リットル瓶にキャップはプラスチック栓。最近は新品の瓶らしい綺麗な瓶が多いが以前はリサイクルされているのが一目で分かるほど瓶にキズが入ったものも多く安くて美味しければ外見は関係ないと言っているかのよう。
日本にも輸入もされているが彼のワインは殆どが地元で消費されているそうで、訪問すると一時間のうちに何人も5Lほどのポリタンクを持ってきて好みのワインを自ら詰めて帰る光景があるらしい。まるでセルフのガソリンスタンドのように・・。

BioWine_sub1 ラベルは再生紙。セラーでの販売は17〜19時のわずか2時間。大半が100Lほど購入する顧客。私の知っている自然派ワインの生産者も何人かがルイ・ジュリアンのワインを自らの晩酌ワインとしてパレットごとに仕入れて村人たちと分けていると聞いた事がある。自然派愛好家にとってはありがたい価格と味わいなのだ。


栽培はビオディナミ農法。畑は2ヶ所に分かれており,合計で24haを所有。土壌構成はマルヌーブルー(青色の石灰でとても硬質)と粘土石灰質。樹齢は平均で30〜40年で,最も古いカリニャンは最低でも70年。収穫はすべて手摘み。

BioWine_sub2 醸造は一部を除梗した後にタンクで野生酵母による発酵。発酵中の温度コントロールは行わない。発酵終了後に軽く圧搾した後、ホーローのタンクで3〜4ヶ月の熟成。亜硫酸の添加はなし。清澄、ろ過のどちらも行わない。
ブドウは混植されており、グルナッシュ、シラー、メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カリニャン、アラモン、オーバン、クレレット、ユニブラン、ヴィラブランなどに加えて、独自に交配した品種も多数植えられている。


BioWine_sub3 ワインは赤2種と白、ロゼを生産しているが白とロゼは生産量が少ない。赤は12%程のものと10.5%程度のものを2種を生産。

〇赤の12%版はメルロー主体、シラー、アラモン、グルナッシュ他10種以上のブレンド
他のワインに比べれば圧倒的にスイスイと飲み易いワイン。フレッシュで果実風味がたっぷり。熟した果実のニュアンスを十分と感じるが決して重くなく体に負担なく飲めるのでいつの間にか1L飲んでしまいそう。


〇赤の10.5%版はアラモン、サンソー、カリニャン等。軽快でタンニンもあまり感じないほどにゴクゴク飲める!ワイングラスよりはコップが似合う。料理も特に選ばず何気ない日常の食卓ワインとしては最高のナチュラルワイン!

〇白はユニブラン、パロミノ、クララン(ユニ・ブラン ✕ クレレット)、ヴェルメンティーノ、フォリニャンユニブラン100%。南国系の熟したフルールや白っぽい花のような華やかな香り。柑橘系の香りもあり爽やかさも。後味に仄かな苦みを感じ、心地よい余韻となる。

BioWine_sub4 〇ロゼはアラモン50%、グルナッシュとシラー各25%。透明感のあるサーモンピンクでキャンディやイチゴのような甘い香りが魅力的!焼鳥や豚シャブなどの日本の食卓の料理にもバッチリのテーブルワイン!


2015年の作柄状況を聞くと・・。
2015年は冬から春先までは例年並みの天候で雨もほどよく降りました。5月から10月までほぼ毎日快晴で、特に6月から8月の3ヶ月は朝22度、日中36度の気温が連日のように続き、収穫時期になってさすがに心配になりましたが、ブドウを食べて「このブドウで良いワインができないはずがないと確信した。生涯忘れられないヴィンテージになると思う。」と述べています。

Profile

竹之内 一行(たけのうち かずゆき)

竹之内 一行 (たけのうち かずゆき)

1968年10月生まれ 神奈川県出身。横浜商業高校卒後、レストラン&バーでの修業、
1993年約3週間ヨーロッパへ食べ歩きの旅行をきっかけにワインに興味をもつ。
1996年日本ソムリエ協会ワインアドバイザー修得。その後も都内ワインスクールにてテイスティングの勉強を重ねる。2000年再度渡仏の際に教科書やワインスクールでは、知ることができなかった自然派ワインや地元でしか流通していない真のお宝ワインがあることに興味を持ちはじめ毎年渡仏し現地生産者等と交流を深める。現在、父親が始めた酒販店「エスポアしんかわ」代表。都内等ワイン飲食店にワインの卸や初心者のためのワイン講座等も行っている。

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