自然派ワインの造り手
フランソワ・エコ

2015年6月25日
自然派ワインの造り手 「フランソワ・エコ」

フランソワ・エコという男

1965年生まれ。1989年に、バラタンで自然派ワインと出会った。
それまではパソコンのパーツを売る仕事でワイン造りを夢見て、その後ボーヌの醸造学校で勉強しながら、ペイラの前身のワインを個人で売り歩いていた。

ブルゴーニュ地方オーセロワ地区(シャブリの西)にて2000年植樹と、同時に輸出業をスタート。
フランスからアメリカに大物自然派ワイン輸出する傍ら、ラングロールや自然派ワインの巨匠と言われる人物を含め80蔵の造り方を見続けてきた。

自然、ナチュラル、環境・・・が地球規模で叫ばれる今、フランソワ・エコは、
『自然派ワインのトップランナーの全てを知り抜いている、唯一の貴重な男だ。』
なぜか? エコ氏は、自然派トップ達をアメリカに紹介する仕事をしていた。
ラングロール、フィリップ・パカレといった巨人中の巨人が、どう考え、どう造り、どう生きてきたか?
つぶさに見てきたのだ。その世界観は、他の追随を許さない。

『全ての自然派巨人と深く通じながら、表に全く出なかった人物。』
それがフランソワ・エコだ。
これだけでも、エコ氏から、自然派の世界観を深く聞いてみたいというもの。

さらに震えるほど興味ある事実が明らかになった。
エコ氏が、そのマフィア的ともいえる凄い人脈で知り得た「隠れた究極の畑のブドウ」で、「トップたちのワイン造りの急所」を使いまくり、ワインを造っていたとしたら・・・

「彼は、やっていいことと、してはならないことを、知り尽くしている!とは自然派ワイン開拓のスペシャリスト伊藤興志男。

口に含んだ瞬間、衝撃が走るエコ氏のワイン。あのラングロールのエリックですら・・・。
私がエリック宅に持って行ったエコ氏のワインを口にした瞬間の驚いた顔を、鮮明に覚えている。(輸入元:BMOボス)

人もワインも自然でありたいとの思いから、すべてのワインが完全にSO2ゼロ。
マニアックに「香りは・・・」と、いちいち難しく飲むのではなく、体で飲んで欲しいとの想い。


ワイン

●ヴァニテ 白

wine2.jpgブルゴーニュの石灰土壌のブーズロン村のシャルドネをオーヴェルニュのエコの自宅まで運んで仕込んだもの。 普通のブルゴーニュ生産者は、小樽を使っての発酵・熟成させるが、エコは横型のフードルを使って発酵、そのままシュール・リーで15か月間熟成。これは、アルザス流の白ワインの醸造スタイル。
恐るべきキメ細やかなミネラルの薫香、ミルキーなヴェールに途方もない透明感の果実が隠されている。ほのかに樽の香ばしさが静かに残り、限界まで磨き尽くした大吟醸のようなアフター。
昆布ダシ系の旨味と潮っぽさがずばり和食にもドンピシャ!


●ヴァンクーラン 白

wine2.jpg2013年はオーセールのブドウを使用。500L小樽にて8か月熟成。
濃密な香り、キャラメルのような凝縮感。口の中に一瞬で広がる果実の旨みのポテンシャル。いったいどこまで開き続けるのだろう?
アリゴテというより、ブルゴーニュが隠れて持つ凄さを見た!


●メルキュレイ プルミエ・クリュ 赤

wine2.jpg泥灰石灰質土壌、トロンコニック型の木樽、グラップ・アンティエ(除梗なし)、セミ・マセラシオン・カルボニック発酵フードル型の木樽で熟成。
鮮やかさを帯びたルビーレッド、スミレ、シナモン、完熟した葡萄のピュアな香り。エレガントさの裏にメルキュレイらしからぬゾクゾクするような色気が漂う。ほのかに鉄っぽいタンニンがありながら、熟成を待たずともサラッと舌で溶ける旨みがある。
ブルゴーニュのナチュールな畑を知り抜くエコが、完璧に選んだピノが見せるワールド。


Profile

竹之内 一行(たけのうち かずゆき)

竹之内 一行 (たけのうち かずゆき)

1968年10月生まれ 神奈川県出身。横浜商業高校卒後、レストラン&バーでの修業、
1993年約3週間ヨーロッパへ食べ歩きの旅行をきっかけにワインに興味をもつ。
1996年日本ソムリエ協会ワインアドバイザー修得。その後も都内ワインスクールにてテイスティングの勉強を重ねる。2000年再度渡仏の際に教科書やワインスクールでは、知ることができなかった自然派ワインや地元でしか流通していない真のお宝ワインがあることに興味を持ちはじめ毎年渡仏し現地生産者等と交流を深める。現在、父親が始めた酒販店「エスポアしんかわ」代表。都内等ワイン飲食店にワインの卸や初心者のためのワイン講座等も行っている。

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