新米の意味を知っておこう!

2019年1月15日
新米の意味を知っておこう!

新年あけましておめでとうございます。
今年も「お米」を中心としたトリィビア的情報をお届けできれば幸いです。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、新年の初投稿は「新米の概念」を知っていますか?という内容です。1年を通して食べられる穀物は「旬」という概念がなく、新米と言われる時期と古米に切り替わる時期が区別されます。では新米とはいったいどんなお米のことを言うのでしょうか。思い込みやイメージではなく定義としてひも解いてみたいとおもいます。

まず、皆さん初詣ではお済ですか、初仕事はいつからでしたか、初物は食べましたか。といった具合に新しい年を迎え最初の行為や物に対し初○○と言います。

お米も例外ではなくその年に収穫された物を初穂(はつほ)と言います。そもそも初○○はお米が由来と言っても過言ではありません。その理由は、神社で七五三や挙式のときに収める金銭のことを初穂料と言います。これは神様にその年初めて収穫された稲穂を奉納し豊作祈願をした慣習から来ていると言われています。ですから、日本人にとって初物は縁起がいいという風潮になりその慣習がいまだに受け継がれているのです。

初穂を言い換えれば新米です。でも現在では初穂が金銭に代替えされていますし、新穀が収穫されるのが10月ごろという1年の中では遅い時期になるので新米と言う言葉は一般的に使われます。他にも新茶や新栗なども初は使いませんね。それに引き換え魚は初が多くあります初秋刀魚に初鰹など。

お米もお茶もそうですが新物にはとかく良質といったイメージを抱きがちです。しかし旬の時期が短い他の農水産物と比べ、年間を通して常食できる穀物と茶葉は熟成度や保存性がプラスされるので、新物は本来のポテンシャルを感じとることができない時期でもあるのです。
お米に限って言えばその年の10月前後に収穫され、11月下旬にやっと含有水分が落ち着き精米ムラ、炊き上がりのムラが出にくくなります。12月中旬になれば落ち着きを持ち翌年を迎えると安定します。ですからお米の一番いい状態、品種の特性が分かりだす時期は1月~3月ごろです。よってこの事を知っている方は新米を避ける傾向にあります。

年を越したのにお米は新米とも古米とも言いません。現在では食品表示法上の定義が採用されるので、新米とはその年に収穫されたお米を12月31日までにパッケージされた物となります。年を越して「新米をください」というと「まだ収穫されていません」となりますのでご注意ください。

Profile

金井 一浩(かない かずひろ)

金井一浩(かないかずひろ)

吉祥寺生まれ吉祥寺育ち。
高校卒業後、大学に進学せず1990年証券会社へ入社しバブル崩壊を肌で経験。阪神淡路大震災の時に感じた利益優先のマーケットに疑問を感じこの年に退社。フリーター業で生計を立てるも、規制緩和の時代変化に対応できていない実家の米屋に危機感を覚え家業を継ぐことに。その後、お客さんに目が向いていないお米業界の古い体質や流通から脱するために1年半の通信教育を経て業界で一番難しいといされる「お米アドバイザー」を取得、後に第1回環境社会検定試験に合格し、フード&ヘルス研究所主催の小児食生活アドバイザーに認定される。単に美味しさだけではなく環境や健康も考えた生活の中のお米選びをお客様に提案し提供している。現在では本業の他に業界の若い世代が集まる「和日米会」の会長を務め、「フリースクール上田学園」にて日本食文化の講師を担当する。

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