電気炊飯器の選び方

2016年8月15日
電気炊飯器の選び方

日本の家電はよくできています。その中でも電気炊飯器は日本のお米文化から生まれた正真正銘のガラパゴス家電。しかし最近では海外の方も電気炊飯器を持っているらしく、来店される旅行者やビジネスマンに尋ねると「メイドインジャパンのライスクッカーは最高だ」と言います。日本の電気炊飯器は壊れないし、とにかく美味しく炊けるそうです。炊くという調理方法は日本独特で、お米のでん粉を芯までふっくらと炭水化物にする事によって、人が消化吸収するのに一番適している状態に調理してくれます。粒食文化の日本人なら普通すぎて深く考えた事がないかもしれません、だからこそ失敗しない買い方を知りたい!と思うのは真情ではないでしょうか。

おいしくお米を炊くには

さて、炊飯器を買う時の基準は、どの炊飯器が一番お米をおいしく炊けるのかではないでしょうか。ただ「おいしい」という言葉はかなり抽象的な表現なので嗜好が強く表れます。その幅広い消費者ニーズに応じた結果が販売されている炊飯器の種類の多さにあるのだと思います。
そこで「おいしい」をもっと具体的な言葉に言い代えて「弾力が強い」とか「粒が大きい」「粘りが強い」なんて考えていくと、自分自身の具体的な「おいしい」がはっきり見えてくると思います。貴方の「美味しい」を「好き」という表現に置き換えて、それに適している品種をまず見つけ出す事が先決です。お米の性質は、軟らかいor硬い、粘りが強いorサッパリしている大まかにこの4つのカテゴリーで分類できます。「美味しいお米」の要素を10で細分化すると、お米の品種、3お米の産地、栽培方法3、炊き方4になると思います。

お米の品種が選べたら

その性質を踏まえ、自分の生活スタイルや家族構成を考慮する必要があります。家族の人数、炊く時間、使用頻度、保温時間、炊飯以外の性能が必要か、ですが一番重点を置いて欲しいのが1回に炊く量です。3〜4合炊く場合は5合炊きの炊飯器、6〜8合でしたら1升炊きが最適です、炊飯器容量の8割位の量が一番いい状態に炊きあがると思ってください。その次は内釜の厚さです。内釜が厚いとじっくり熱が伝わり高温を保持し保温効果もあるのでお米がふっくらと炊きあがります。あとは価格、数十万円から数千円まで幅広くあるし、様々な材質や特殊機能が備わっていて何を選んでいいのかわからないと思います。ですので、目安としては、厚みのある内釜にタイマーがついている炊飯器。これで十分です。ちなみに我が家の炊飯器は、タイマーついている炊飯器の中で一番安いものです。お米の性質がダイレクトに現れるので様々な品種を食べ比べるのにとても重宝します。高額な炊飯器だとどれでも同じように美味しく炊けてしまうと思うので、料理が好きな方にはソコソコの炊飯器のほうが面白いかもしれません。参考になりましたか?

Profile

金井 一浩(かない かずひろ)

金井一浩(かないかずひろ)

吉祥寺生まれ吉祥寺育ち。
高校卒業後、大学に進学せず1990年証券会社へ入社しバブル崩壊を肌で経験。阪神淡路大震災の時に感じた利益優先のマーケットに疑問を感じこの年に退社。フリーター業で生計を立てるも、規制緩和の時代変化に対応できていない実家の米屋に危機感を覚え家業を継ぐことに。その後、お客さんに目が向いていないお米業界の古い体質や流通から脱するために1年半の通信教育を経て業界で一番難しいといされる「お米アドバイザー」を取得、後に第1回環境社会検定試験に合格し、フード&ヘルス研究所主催の小児食生活アドバイザーに認定される。単に美味しさだけではなく環境や健康も考えた生活の中のお米選びをお客様に提案し提供している。現在では本業の他に業界の若い世代が集まる「和日米会」の会長を務め、「フリースクール上田学園」にて日本食文化の講師を担当する。

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