お米の値段はちょっと変!?

2015年8月17日
お米の値段はちょっと変!?

お米を栽培するのに、土地代や水代、種や肥料、農薬、機械、燃料などなど様々な経費がかかります。で1俵(玄米60kg)を栽培するのに試算した「米生産費」という指標が農林水産省から発表されます。最新の数字は25年産の全国平均価格1俵15.229円です。 最低は北海道11.956円で、最高は四国21.286円となっています。この価格差の理由は大規模化が可能かどうかの農業効率ですね。でも60kg玄米価格と言われてピント来ないとおもうので白米5kgに換算してみます。

15.229円(玄米60kg)を白米にすると約1割ヌカになるので白米53.5kgで15.229円を53.5で割ると、1kgが284円になります。5kgだと1420円+税で1533円、10kgだと2840円+税で3067円。これが白米の原価です。消費者の手に届くまでにはこれにプラス流通経費がかかってくるので、最低でも10kg4000円以上が適正価格だと思います。 いまスーパーやディスカウントストアで売られているお米の価格、安すすぎませんか。

消費者にとって安いはいいかもしれませんが、実は生産費と販売価格の大きな差が生産者の体力身を削っている事に繋がっているのです。単純に原価を割れていますから、赤字なのにお米を栽培する人はいませんよね。よって年々稲作農家が減り高齢化が進み生産の先細りが懸念されています。この状況があと数年つづくと日本の美しい田園風景に異変が出てくるかもしれません。

なぜこんな状況になったのか、単純に日本人のお米を食べる量が減ったからで、毎年大量にお米が余ります。現在は一人あたりの年間消費量が56.9kg、昭和37年には一人当たり118.3kgと統計で出ています。戦後の欧米食化が横行したのが最大の要因だと思います。それに伴う数字が食料自給率、現在カローリーベースで39%と世界的に低水準。 海外では日本食文化(鮨や天ぷらなどではなく、ごはん、味噌汁、納豆、といった日常食)が注目されている背景にはヘルシーという観点が強いと思います。人は循環の中に生きているのであれば自然に対してもヘルシーでなければ意味が無いのでは、と思います。

だいぶ話がずれてしまいましたが、そろそろ各産地から新米の便りが届きます、すでに収穫する前から価格が決まる産地や品種もあります。産地名だけで高値取引されるものもあります。そこには見た目だけで価格が決まり、毎年天候で変る品質という概念は無く価格設定されているお米がほとんどです。この業界の流通システムや評価基準がもう少し消費者目線になれば、日本人のお米の認識が変っていくような気がします。安いには理由がある。少しでもそんな感覚を持っていただけれ ば幸いです。

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