和算

2015年6月15日
和算

和算(ワサン)って聞いたことありますか?
マッサンじゃないですよ、ワサンです。日本独自に発達した数学、代表的なものだと「鶴亀算」の足が何本か?とかの連立方程式が有名みたいです。
ネットで調べてみると江戸時代が境目となり更なる発展を遂げたと多く書かれています。

で、お米と暮らしに何の関係があるの?そう思われあなた!実は大いに関係があるのです。
日本特有の自然環境を稲作に適合するように山、川、平野を縄文人が作ってきたと著書「日本の米」を読むと詳細に書かれています。水田を見る意識が変ってきますよ。

豊臣秀吉の太閤検地、社会科の歴史で勉強したと思いますが覚えていますか?
農地の面積を把握して生産量を割り出し見込石高が測れるようになったこと。そして伊能忠敬の大日本沿海輿地全図、正確な測量で詳細な日本地図が完成したこと。これらは数学的知識がないと不可能ですよね。

現在でも一反や一町歩と言った当時使っていた単位が農業で普通に使われています。条里制と言われる水田区画整理でも坪とう単位が使われ、現在の土地の単位として残っています。一合、一升なんかは実生活でも現役ですよね。この考え方は水田を作るときに必要な単位で、大地と水を管理し効率のよい石高を上げるには緻密な水田レイアウトに必要な和算が基礎となっていると考えられています。

そして水が上手く水田に流れ込まなければ田んぼを作っても意味がありません。緻密な灌漑施設(農業用水路)は自然と向き合う知識や経験を数値化し具現化する能力がないと出来ない証ですよね。水を必要とする時に役立つのが人工池、溜池です。これも土木技術の基礎を造ったそうで、古墳はこの技術の応用だそうです。当時の日本人の土木技術の高さが伺えます。

水平な水田は均一な品質のお米を育みます。水も高い場所から低い名所へ流れ込む性質があるので勾配を考慮して水田をレイアウトしないと生産効率が落ちます。和算と日本人との関係は高い技術力や協調性なんかにも表れていると思うと国民気質を感じますね。その影に「稲作」があったことを日本人であれば知っていなければならない大切な事だと感じます。

Profile

金井 一浩(かない かずひろ)

金井一浩(かないかずひろ)

吉祥寺生まれ吉祥寺育ち。
高校卒業後、大学に進学せず1990年証券会社へ入社しバブル崩壊を肌で経験。阪神淡路大震災の時に感じた利益優先のマーケットに疑問を感じこの年に退社。フリーター業で生計を立てるも、規制緩和の時代変化に対応できていない実家の米屋に危機感を覚え家業を継ぐことに。その後、お客さんに目が向いていないお米業界の古い体質や流通から脱するために1年半の通信教育を経て業界で一番難しいといされる「お米アドバイザー」を取得、後に第1回環境社会検定試験に合格し、フード&ヘルス研究所主催の小児食生活アドバイザーに認定される。単に美味しさだけではなく環境や健康も考えた生活の中のお米選びをお客様に提案し提供している。現在では本業の他に業界の若い世代が集まる「和日米会」の会長を務め、「フリースクール上田学園」にて日本食文化の講師を担当する。

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