上田学園
学園長 上田早苗さん

2014年4月30日

吉祥寺「かない米店」

今回は、吉祥寺本町にあるフリースクール「上田学園」にお邪魔しました。学園長の上田早苗園長に「上田学園」の教育について、お話を伺いました。

地域の人

上田 早苗(うえだ さなえ)さん

上田 早苗(うえだ さなえ)さん

平成9年にフリースクール上田学園を設立。魅力ある講師を招き、不登校など生き方に悩む子供達の教育に打ち込む。レッツ日本語教育センター代表取締役。


img03.jpg ――「上田学園」ではどのような授業をおこなっていらっしゃるんですか。
まずは、社会に出て自分の力で考え行動できる人間になって欲しいと思っています。その為には生徒自身が、自分で調べて、分析し、先生や生徒同士で意見をぶつけ合って学んでいく事が大切です。ですから、「上田学園」では、各授業のカリキュラムや進め方も、先生や授業の内容によって変化します。 そして、一般的な学校教育で受ける、国語・算数・理科・社会、といった枠組みでの授業はありません。例えば、食育についての授業、仏教についての授業、あるいは旅行についての授業など、実践として必要な知識を学ぶことから、自分で考える力を養っていきます。


――どんな生徒さんがいらっしゃるんですか。
基本的には、中学卒業(15歳以上)からお預かりする事にしています。登校拒否で今まで通っていた学校に行けなくなった子供がほとんどで、中には大学を中退して通った生徒もいます。


img03.jpg ――フリースクールを始めたきっかけについて教えてください。
16年前、当時日本では"登校拒否児"が一つの社会問題になり始めた頃でした。また、12歳〜17歳くらいの日本の学生が、日本の教育機関になじめず、海外の学校で勉強するという若年留学生が増え始めた時代でもありました。
私はもともと日本語教師を30数年やっておりますが、日本語教師養成のためにロンドンに滞在していた時のことです。夜遅くのバスの中で騒いでいる日本の若者をイギリス人の老夫婦が迷惑そうに見ておりました。そんな彼らに注意を促そうと声を掛け話をしてみますと、若年留学生の子供達でした。
彼らは現地の学校か、日本の学校の英国校に通い、一月大卒者の初任給のようなお小遣いをもらい、注意する人も、教え諭す人もいない中、親の見栄と自分の問題に目を向けないために「留学生」というポジションを選択し、遊びまわっている子供達でした。
そんな彼らを話しながら彼らにとって外国は彼らの"姨捨山"のように感じました。そして日本の子供の教育は「日本でしっかりしないと」と思いました。それも受験日から逆算されたような暗記の教育ではなく、自分の頭で問題を見つけ考え実行できるような。
同じ時期に、ロンドン大学のイギリス人教授に日本人留学生が英語力ではなく、自分の考えがなくて授業についていかれないというお話を伺ったことも、自分の頭で考える学校を創ってはと提案されたことも、学園をつくるきっかけになりました。


img03.jpg ――上田先生が考える「教育」についてお聞かせください。
私はいつも生徒に「あなた仕様の人間なんて何処にもいない、人との関わりの中で何か問題が起こった時は、自分でその人とどう付き合うかを考えるしかない」と話しています。人を動かすことは大変だけれど、自分を動かすのは簡単なんです。
今の子供達は、自分の頭で考えるという事が苦手です。自らの人生を大切に生きるために、自発的に学んで考える力をつけて巣立ってもらえる教育が出来ればと思っています。
また、私自身の夢がありますが、その夢を掴むプロセスを失敗や成功も含めて生徒達に見せていきたいと思っています。


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上田学園

場所 〒180-0004
東京都武蔵野市本町4-9-28

TEL 0422-20-3456
HP http://www.uedagakuen.org/
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