ことりはどこ?

2016年10月26日
「ことりはどこ?」

「ことりはどこ?」
シャーロットゾロトウ 文
ナンシータフリ 絵
みらいなな 訳
童話屋

コロボックルが見える
木と話しができる
ちょっとだけ空を飛べる
自分にとっては当たり前でも
実はみんなにとっては特別なこと
そういうことってたまにある
特に小さい頃なら尚更だ
ひとより足が速いとか
辛いものが食べられるとか
耳がぴくぴく動かせるとか
そういうことと実はあまり変わりないんだけど
まわりの人は何言ってるんだい
と笑ったりして
そのうち自分でもその力のこと疑問に思ったり
恥ずかしくなったり
そうして気付いた頃には特別な能力のこと
忘れたりしてしまう
表紙の女の子の名前はスーザン
彼女は小鳥
そう左上のムラサキ、緑、黄色の美しい小鳥の
声をきくことができる

あめがあがったね
かえでがあかくなったね
かぜがつめたくなってきたよ

でも父さんも母さんもともだちも
だれもそんな声なんてきこえない
季節が巡って
春が夏に夏が秋に秋が冬になりまた春になるころには
スーザンは鳥のはなしなんて誰にもしなくなっている
でも
町にピンクの花が咲く頃
スーザンはある男の子と出逢う
そう
ご想像の通り
彼もまた...

以前にもご紹介した
詩人シャーロットゾロトウの美しいことばで描かれる四季の移り変わり
タフリのやわらかな色彩とあわせてご堪能下さい
読み終わったあとに
大切なひとの顔がうかぶ
しずかにゆっくり咲顔になる一冊です

シャーロットゾロトウ
「ことりはどこ?」
フランソワバチスト氏がご紹介いたしました

Profile

冨樫 チト(とがし ちと)

冨樫 チト (とがし ちと)

本名である。フランス童話「みどりのゆび」のチト少年にちなんで両親から命名される。富士の裾野の大自然の中、植物画と読書と空想の幼少期を過ごす。
早稲田大学在学時よりプロダンサーとしての活動を開始。
舞台演出、振付け、インストラクター、バックダンサーなど、踊りに関わる全てに携わる傍ら、持ち前の遊び心で、空間演出、デザイナー、リゾートホテルのライブラリーの選書、壁画の製作、ライブペイントによる3Dトリックアートの製作など、無数のわらじを履く。
2015年2月、フランソワ・バチスト氏として、住まいのある吉祥寺に絵本児童書専門古書店、「MAIN TENT」をオープン。
氏の部屋をそのまま移動させた小さな絵本屋から、エンターテインメントを発信している。

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