自然派ワインの造り手
パルティーダ クレウス

2018年7月27日
自然派ワインの造り手 パルティーダ クレウス

イタリア人がスペインで造るフランス的ワイン!?

スペイン北部カタルーニャ地方の沿岸部、タラゴーナから東北に30km。
ボナストレ村でとびっっきりのピュアでナチュラルなワインを造る男がいた!

パルティーダクレウスという蔵元でオーナーのマッシモ氏は、イタリアのピエモンテ出身。代々ワイン造りを行っている家系で育った。パートナーのアントネッラさん曰く、「マッシモの血はワインで出来ている!!」と言わせるほどのワイン人。この地を選んだきっかけは、20 年前に建築の仕事でバルセロナに来て以来、カタルーニャのなかでも特に「タラゴーナ」の土地に惹かれたのだ。2000年に2haの畑を購入しワイン造りを始める。

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運命の古木ブドウに出会う

カタルーニャの土地で自給自足の生活をしたいと想い、生活の拠点を探し求めていたマッシモ氏に衝撃的な出会いが訪れる。標高200m、海まで4㎞、森に囲まれた畑に植えられた数本のスモイというのブドウの古木を発見!!!マッシモ氏はすぐにこの土地でのワイン造りを決意した。この土地はマイヨールと呼ばれる小さな区画。※マイヨール(小さな区画の意味)カタラン語でくるぶしの事。ガリッグ(野生の香草群)やオリーブなど、多種多様な植物と共生する誰にも邪魔されないパワースポットだ。2005年から接ぎ木、植樹を徐々に始め、スモイや地場品種を復活させることに全精力を注いでいる。

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今までのスペインワインのイメージを覆す!

スペインワインのイメージはというとリオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、プリオラートのワインのように濃厚な果実が広がり、樽熟成したワインは時にはアメリカンオークなどのバニラの甘い香りや濃厚な果実を感じるというのが一般的なイメージ。
マッシモ氏が自然に忠実に造るワインは、この世界とは遠くかけ離れた別次元のワイン!



畑では

畑はもちろん不耕作。ぶどうは一見どこにも見当たらないほど多種多様な植物の中に埋もれている。やっと見つけたぶどうの木の枝は天高く枝が伸び切り、一般的なブドウ畑のイメージとはかけ離れている。「この畑には雑草など存在しない。森にある植物は全て何らかの役割をして互いに良い影響を与えているんだ」
自然がくれた環境でスモイ、ガルー、ヴィニャテール、カルトゥシャ・ベルメイなど、この土地に元々あった地場品種だけを使った真のテロワールワインを造ることだけに全力を注いでいる。

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醸造所では

BioWine_sub4ピカピカの床、清潔なカーヴは地下にあるので常に涼しい温度が保たれている。収穫後のぶどうは一切冷やさない。温度管理をしない理由は、出来たワインが美味しいというだけの判断軸で考えるのではなく、ぶどう自体のスピリットを壊したくないからだ。瓶詰まで一貫してSO2 ゼロ。天然酵母で発酵、ノンフィルター。もちろん畑には銅や硫黄も一切まかない。

バルセロナの「BAR BRUTAL」はじめ、パリ、ウィーンなどの自然派レストランではスペインで最も熱い生産者。
ラベル、コルクのデザインはボルハ・マルティネスというバルセロナ出身の世界的に有名なアーティストによる作品。
ラベルの色はワインの色合いを表している。自家消費用にだが、ベルモットを少量作っている。1870年トリノからの秘蔵伝統レシピ。自身で酒精強化。
近い将来、正式に認可を取り、販売も視野にいれている。



ワイン

●ビネッロ ブランコ VN(白)

BioWine_sub5 その年の収穫のタイミングに合わせて発酵させる新しく「自由な」ワイン造り。
抜栓後も旨みがジワジワと出て、さらに本領を発揮する!レモンなど柑橘系のアロマに蜜の丸み。柔らかい青リンゴの甘み、温かみが感じられるように、提供温度は少し高めが

品種 ガルナッチャ・ブランカ、マカブー、マスカット、チャレッロ、ヴィニアテ、パンセ、パレリャーダ

●ビネッロ ティント VN(赤)

BioWine_sub6 透明感のある薄いピンク。クランベリー、ザクロのような小さく赤い果実味とさわやかな酸味と甘み。ミネラルが程よく溶けかかっている優しい果実味。 全房で短時間マセラシオン後、足で破砕使用されるガルナッチャは「ガルナッチャコスタ」と呼ばれる。海沿いに生育している品種。

品種 ガルナッチャ、ウール・デ・ペルディウ、スモイ、ケイシャル・デ・リョップ、サムソ、ガルー、トレパット

●ヴィニャテール・ブランコ VY(白)

BioWine_sub7 DOペネデスが認可しないため、ほとんど抜かれてしまったという希少品種。色調は少し濁りのあるイエロー、アロマが非常に複雑でスパイシー。抜栓後の果実の開きが素晴らしい! 土壌は粘土石灰質土壌。樹齢25年、60年70年の三つの畑。澱とともに少し熟成。

品種 ヴィニャテール

https://item.rakuten.co.jp/shinkawa/c/0000000487/

環境保護と農業とビジネスの関係

2018年7月15日
環境保護と農業とビジネスの関係

前回はお米屋さんの経営状況について書きましたが、今回は農業経営を考えてみたいと思います。
俗に農業、農家というと一律に生産物を栽培する第一次産業をイメージすると思います。
しかし農業と言っても家庭菜園から大規模生産、路地栽培、ハウス栽培、水耕栽培プラントといった感じで果樹、野菜、稲作などの生産品でも異なり経営スタイルも株式会社や農事法人、NPOなどといった幅広い形態が存在します。

家庭菜園などの小規模では生産者とはみなされず農地には通常の固定資産税がかかります。しかし農地法によると規定面積を超える農地で農産物生産し出荷している事実がある農家の場合固定資産税が優遇されます。よって一般法人や個人が農業のための農地を取得するのには農地法という高いハードルが存在します。生命を維持するのに重要な食糧を生産する土地を好き勝手に食糧生産利用以外の目的で転用することができないようにというのが大義名分です。しかし農家の高齢化に伴い農地を耕作放棄するか若い農業者に貸し出す。先祖代々受け継がれてきた土地を譲渡する、これはなかなかないのですが最近では農地法も規制緩和され多くの産地で農地の集約が進められているようでもあります。
地方に行くと豪農と言われる裕福な農家の存在もあります。十何代目という方にお会いする事もありますが、そうすると村社会という地域社会ではパワーバランスが存在し忖度が働いてしまうので都会とは違う人付き合いが必要になると常々感じます。

このような状況の中で稲作経営は担い手不足や高齢化、お米の消費低迷による生産力の低下といった厳しい現状があります。無農薬栽培のような有機農産物を生産しても需給のバランスが伴わず助成金無しで経営するには経営センスが問われます。いわば農家ではなく経営者としての才覚が問われるのが現代農業です。

弊社では滋賀県高島市で無農薬栽培米を生産している生産者グループと十年近く取引していました。当初はアミタ持続可能研究所という自然保護と農業を両立させる法人が中心に県や市の環境保護助成金を活用し第三機関のような形で生産に携わっていましたが、契約期間が切れ農家は自立しなければならなくなりました。そうするとなかなか安定経営が難しくなったのか注文した数量が来なくなります。付加価値をつけるために環境保護活動の一環で1㎏の販売価格に対し8円の基金を集め間伐材を使用した魚道整備、ビオトーブの設置、琵琶湖再生費用に当てていましたが、年次の会計報告が無くなり何にどのように幾ら使われて残金がどのくらいかという基本的な情報開示もありません。栽培履歴も送られてこない状況から無農薬栽培の証明もできない。しかしこのようなケースは結構多く、長い間政策に守られてきた業界ですから物流の変化に対応できない生産者の典型例だと思います。

食糧管理法という法律が存在していた時代とは違い生産者は生産だけすればいい時代ではなくなっています。農業政策の廃止や変更、さらにはTPPやITによる物流変化で情報開示の重要性とグローバル農業の在り方を明確にビジョン化することが急務になってきていると思います。

つい先日大雨に見舞われ被災された西日本のみなさまには大変気の毒に思います。もしその地域の周りに少しでも多くの田んぼがあったら川に直接雨水が流れ込まずにゆっくりと浸水し河川の流量を抑えることができたでしょう。地域防災にも一役買う田んぼ、でもお米の消費が年々減少する中その防災機能も減っているという事に繋がります。畑ではダメなのです田んぼでないとダムの保水効果は得られません。私たち消費者の生活習慣も見直す時期に来ているのではないかとも思います。

消費と生産に防災や環境保全という観点も密接に関係している稲作農家は、日本文化を絶やさない使命を得ている崇高な職種という反面、いかに収益性を高めるかという経営理念も必要なのだと感じます。

日本人のデザインセンスは落ちているのか?

2018年7月 6日
日本人のデザインセンスは落ちているのか?

テニスの錦織圭が着るテニスウェア、センス悪いです。2020東京オリンピックのボランティア制服も、最初も今もひどい(1964時の選手ウェアは美しい、ポスターも)。TV情報・ニュース番組の背景を一度注視してみてください、乱雑で目が疲れます(まともなのはテレビ東京のWBS)。
街を走る車はどれもこれも目の吊り上がった歌舞伎役者みたいだし(特にミニバン、あれってどうすればああなるんでしょう)、住宅会社のフェイクのタイルや石壁、木に似せた公園のコンクリート柵もいい加減やめて、素材を生かしたらどうでしょう。

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