自然派ワインの造り手
「ヴィニョー」

2015年7月23日
自然派ワインの造り手 「ヴィニョー」

自然派ワインの造り手 「ヴィニョー」

フランスのアルデッシュの南、ヴァルヴィニェール村で三世代続くワインの造り手「ヴィニョー」。
アルデッシュ地方はフランスで最も美しい地方の一つに挙げられる。ローヌ河の右岸に位置する。

この地では自然派が急増している。自然派の新旧が一緒になって自然派を盛り上げている。
ここ数年、ジェラルド ウストリック(マゼル)やジル アゾーニなどが中心となって他の造り手を感化し、ヴァルヴィ二エール周辺では沢山の若手が自然派ワインを造り始めています。
ジェローム・ジュレ、グレゴリー・ギィヨーム等とても素晴らしいワインを造っていてお互い情報交換をし品質がグングン上がっている。

そんな激戦区でありながら、ヴィニョーはとても注目されています。
彼らを一躍有名にしたのはピノノワール。南のピノノワールと聞くと大味を想像しがちですが、その果実味のフレッシュさ、繊細さに皆が驚きフランスで一気に評価を高めました。その他の品種のワインもとても高いレベルで安定しています。
自然派ワインのファンはもちろん、そうでない方も誰もが安心して楽しめる貴重なワインの造り手です。

そんな激戦区でありながら、ヴィニョーはとても注目されています。現在は、クリストフとエレーヌの2人がワインを造っています。
2001年からビオロジック、2009年からビオディナミに移行して、土地の力を最大限に生かしています。

ワイン

<シャルドネ>

wine1.jpg ブルゴーニュの石灰土壌のブー半分を大樽、半分を小樽で、発酵と熟成で1年。SO2一切添加なし。
樽のニュアンスは年々控えめになっています。中程度の黄色で、マンゴー、パイナップルや黄桃の缶詰シロップの様な果実の甘い香りに加え、柑橘系の皮の苦みのような香りがやや感じられます。南をイメージさせる完熟果実のニュアンスはありながら、主張しすぎず決してボリューミーではありません。香り同様の果実味が口中にたっぷりと広がり円みがを感じさせ、余韻まで果実の風味は続きますが、仄かな苦みと穏やかな酸が平行してバランスを整えてくれます。


<ヴィオニエ>

wine2.jpg タンクで発酵の後熟成。SO2一切添加なし。
薄い桜色のように色づいているのは、瓶詰め時の酸化が原因とのことです。コルク打栓の際、減圧をかける機械を使用しますが、それが機能していなかった事で、瓶詰め後1ヶ月ほどして色調が変わったそうです。色の変化はありますが味わいには一切影響はありません。ヴィオニエと聞くと非常にアロマティックなイメージを想像しますが、それを覆すような爽やかを感じるスタイルです。フレッシュな洋梨を想わせる果実味とそれに似た甘みを感じます。ほどよくのった酸味とのバランスが良く、余韻に桃のシロップの様な優しい甘さが香ります。飲み心地はスッキリとし辛口に仕上がっているので、飽きのこない味わいです。


<ブー・デ・ドワ>

wine3.jpg ピノ・ノワール。
セメントタンク使用でセミマセラシオンカルボニック。
SO2一切添加なし。
苺ジュースのような薄く明るい赤色。グレナデン・シロップや完熟した赤い果実の香りに白胡椒を想わせる爽やかなスパイスの香りが感じられます。 アタックは果実由来の仄かな甘みで軽いタッチ。タンニンはとても控えめで酸は穏やかです。
果実味が優しく膨らみ、余韻にドライハーブのニュアンスがあることで落ち着いた印象を与えてくれます。南のピノ・ノワールと言うと凝縮したジャミーなイメージがありますが、ブー・デ・ドワは真逆のタイプで、軽やかで繊細な仕上がりです。


<ミステル>

wine4.jpg シラー。
一部除梗を含めほぼ全房使用。セメントタンクで発酵の後600Lの樽で熟成。SO2一切添加なし。
ミステルは、奥さんのエレーヌが主に醸造を担当しております。
仄かに黒みがかった中程度の赤色で、黒系果実の風味に黒胡椒などのスパイシーなニュアンスが加わります。 果実の風味は多く甘みは控えめでカカオなどのビターな風味も混ざり合います。 ややドライなタンニンでシラーに比べ抽出がしっかりとしておりボリューム感があります。黒胡椒を使ったお料理や甘辛い中華料理など相性良く楽しめます。


<ラ・ル・ブレ>

wine5.jpg シラー。赤微発泡。
全房発酵のペティアン・ナチュレル。SO2一切添加なし。
抜栓時泡が吹き出しやすいので、ボールやシンクの上でゆっくりと開栓してください。すぐグラスに1杯目を入れて頂ければ吹き出しは収まります。(一気に抜栓すると1割程度は吹き出します)色調はファンタグレープを想わせる濃い目の赤で、やや濁りがあります。
還元的な香りを感じますが、数回スワリングして頂く事で解消されます。グラスに注ぐと泡立ちはありますが、口中ではピリピリと舌を刺激する程度のクリスプ感です。 赤いプラムやサクランボなどの赤いの香りに果実に飴などの甘い風味が混ざり合い、軽い口当たりで甘みと果実味が広がり、徐々にフレッシュな赤いリンゴをかじったような酸とタンニンを感じます。


「すべるぞ すべるぞ どこまでも」

2015年7月23日
「すべるぞ すべるぞ どこまでも」

すべるぞ すべるぞ どこまでも
カトリオナ・スミス/レイ・スミス作
今江祥智 訳
ほるぷ出版

たまにこんな夢を見る
長い長い階段を上っている
上を見上げると
どうやらそれは雲の先まで続いている
やがて雲を抜け
あと一歩で宇宙の入り口に足をかける
という瞬間
足が空を踏み
真っ逆さまに落ちていく
そしてお約束のように
地面にぶつかるその直前に
汗だくになって目覚めるのだ。

想像力の先駆者ウィンザー・マッケイが毎週日曜日にニューヨークヘラルド紙に載せていた漫画
「リトル・ニモ」のような
お約束の展開の夢

本日ご紹介する「すべるぞ すべるぞ どこまでも」
もそんな誰もが一度は見たことのある夢を
鮮やかな色彩と広がりのある構図で描いた
イギリスの作家スミス夫妻の傑作だ

この作品はスミス夫妻の処女作であり、1978年にドイツ児童文学賞を受賞
日本では今江祥智さんにより翻訳され
ほるぷ出版より1982年に出版されている(残念ながら現在は絶版重版未定である)

さて
この「すべるぞ すべるぞ どこまでも」
サル、クマ、ヒツジの縫いぐるみが
赤い梯子をひたすら上って行き
どこまでもどこまでも上って行き
そこから滑り台でまたどこまでもどこまでも滑りおりてくる
ただそれだけのお話である
説明は何もない
そこに梯子があるからのぼる
まるで映画のワンシーンのように表紙でお尻を向けているのが
主役の三匹
ご覧のように昨今のキャラクターのような媚びた可愛らしさは微塵もない
アンティークショップの片隅に佇み
静かに余生を送っているかのような縫いぐるみ
この三匹の縫いぐるみならではの淡々とした言葉少なな台詞によって
お話は展開していく
(よくよく考えれば、縫いぐるみとはそれくらいでよいのだ。たまにポツリと呟く。それが品位のある縫いぐるみというものだ)
黒い縁取りがされたページ
三匹の背景に見下ろされた広大な田園風景
鮮やかな夕日の中に影のみで描かれた梯子
闇の中のヘッドライトに突然照らし出される緑のハイヒール
(これが誰の足かは読んでのお楽しみ)
ウェスアンダーソンの映画のワンシーンのように
様々なカメラアングルで景色が
1ページ毎、静かに、美しく切りとられていく
教訓もない
大きなドラマもない
読んで賢くなれるわけでも
文字が読めるようになるわけで
お行儀がよくなれるわけでも勿論ない
ただ赤い梯子と共に切りとられる美しくセンスに溢れた景色
滑り下りながら流れて行く背景
そして読み終えたあとのほんのすこしの清涼感
絵本として
充分申し分ない作品だ
滑り台は滑り台以上ではない
運動神経を鍛えるために滑るわけでも
社会のルールを学ぶために滑るわけでもない
勿論お腹いっぱいにもならないし
美容の効果だってない
そこに梯子があるから上って
そこに坂があるから滑る
それだけ
それだけだが
気付けばまた
ぐるりと回ってもう一回と
梯子に足をかけているのだ
きっとこの本も
そうなること請け合いの
不思議な魅力を持った作品

本日の一冊
「すべるぞ すべるぞ どこまでも」
フランソワバチスト氏がご紹介いたしました

メガ恐竜vsクレオパトラ 夏休みの贈りもの

2015年7月16日
メガ恐竜vsクレオパトラ 夏休みの贈りもの

近ごろ地球がおかしい。かなり以前からみなが気づいていたことだが、2011年の東北大震災以来いっそう顕著になってきた。 昨年、御嶽山の突然の爆発に驚いているうちに、今年は箱根大涌谷が蠢動をはじめた。地面が30センチ盛り上がり、7月6日現在、警戒レベルが3に。5月には口之永良部島が噴火。一方、小笠原諸島の西之島は1年半以上も活動を続けていて、新島の大きさは12倍になった。

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メガ恐竜vsクレオパトラ 夏休みの贈りもの

記事提供:社団法人東京都トラック協会