
キュヴェ・デ・ザミ
ムロン・ド・ブルゴーニュの中で、最も樹齢の若い樹のブドウ。平均で12年。年間生産量は10,000本。
地元のワインショップで最近になって取り扱いが1軒だけあるが、それ以外の95%が日本向け。
以前はタンクごとネゴシアン(桶ごとワインを買い集めブレンドして自分たちのラベルで販売する業者)に売っていたが、あまりにもおいしいので、日本向けに特別にビン詰めしてもらうことになった。Amisとは友達のこと。友達と楽しく飲んで欲しいという思いと、2003年の来日時に出会った日本のお客様への思いを込めて、このように名付けた。
ネゴシアンに売っていた時、霊柩車が来て死者を連れ去られていくような気分になった。そこですべてが終わり、自分の大切なワインが死んでしまうような感覚である。しかし自分でビン詰めをし、製品化するようになると、出荷時には自分の子どもが巣立ち、新たな旅立ちをするような、とても晴々した気分になる。
ラベルデザインは、元ソムリエであったペノ氏の弟のデザイン。3ヵ月間頼んでいても全然作ってくれなかったが、ある日、蔵にやってきた時に言うと、10分くらいで仕上げてくれた。デザインされている男の子が着ているのは、ブルターニュの伝統的な衣装。
2007年、2008年は生産していない。
ラ・ボエーム
樹齢50年までの樹。平均25年。
ラ・ボエームとは、「勝手気ままな人生を送る人」、「自由人」という意味。AOCの枠から出て、自由にワインを造る道を選んだペノ氏の生き方を象徴するネーミング。
ラベルのデザインは、世界的に有名なベルギーの漫画「タンタンTINTIN」の作者によるもの。
ラ・ミス・テール
樹齢50年以上のブドウ。古いものは90年。
Missは英語で、女性に付ける敬称。Terreはフランス語で、地球・土壌・土という意味で女性名詞。同じ発音の単語mystère (ミステール=フランス語で謎・神秘・ミステリーの意味)と掛けている。
ラベルも「ラ・フォル・ブランシュ」「ラ・ボエーム」と同じく、タンタンの作者によるもの。スクリーンに映し出される謎(ミステール)を、心躍らせながら男の子が見守っている姿が描かれている。