自然派ワインの造り手
「ミッシェル・ガイエ」

2017年9月26日
自然派ワインの造り手 「ミッシェル・ガイエ」

自然派ワインファンが大注目の産地の一つにジュラ地方がある。
フランスとスイスの国境に近い山岳地帯にありコンテやモン・ドールなど素晴らしいチーズの名産地でもある。この地は冷涼な気候とこの地独特の葡萄品種もあり個性的なワインを生み出している。冷涼な気候もありピノ・ノワールやシャルドネといったブルゴーニュ系の品種も使用している生産者も多い。

神と形容されるピエール・オヴェルノワやエマニエル・ウイヨン、ジェラール・シュレール等で研修を経た鏡健二郎氏のドメーヌ・デ・ミロワール、ガヌヴァ、ボールナール、ロクタヴァン、ラ・ヴィーニュ・デ・ペロン等々超人気生産者も多い地区である。

ミッシェル・ガイエの蔵は、エマニュエル ウイヨンやピエール オヴェルノワが居を構えるピュピヤンから、車で15分ほど山道を走ったモンティニィ レ アルスル村にある。

16歳から父親と一緒に働いていたが、ワインを専門に造っていなかったことから、ほぼ独学でワインについて学んできた。アドバイスをくれた人たちは、かつて昔ながらの栽培と醸造をしていた祖父くらいの年齢の、既に引退した人たちだけといった環境。有機栽培をしていることで周囲からは異端者扱いされ、(採算性が悪い理由から)銀行もお金を貸してくれない、極めて厳しい時代を耐え抜いてきた苦労人である。

頑張って続けて来ることができたのは、アルボワのレストラン「ジャン-ポール ジュネ」の初代料理長アンドレ ジュネ氏から受けた薫陶が大きいと言う。アンドレは、ミッシェルが納品に訪れるたびに古いワインを飲ませてくれ、苦しくても栽培と醸造の方法を楽な方向に変えては絶対にいけないと励ましてくれた。ミッシェルのワイン造りの根幹にあるのは、仕事の内容は違っても、アンドレ ジュネのようなモノ造りをする職人が共通して持つ、魂のようなものなのだと思われる。

ワイン

●レ・フォラス 白 2015 / ミッシェル・ガイエ

BioWine_sub7 シャルドネ100%。樹齢40年。標高270Mのマルヌーブラン土壌の平地。除梗したブドウをプレスして大樽で自然発酵させ、そのまま12ヶ月の熟成 軽くフィルターをかけたが清澄はしておらず、亜硫酸も加えていない。
カリンやリンゴの蜜のような香り派手ではないがフレッシュさと甘い香りが交錯。口中ではグラ(粘着性)を十分に感じ温度の上昇とともに旨みが開いてくる。ゆっくり時間をかけて飲みたい。


●レ・クレ 白 2013 ミッシェル・ガイエ

BioWine_sub7 シャルドネ100%。柑橘系とカラメル的香りが支配。酸味穏やかでわずかに酸化のニュアンスがより複雑さを増している印象。温度の上昇とともに甘さと芳ばしさが増して複雑さが増す。ビターなチョコレートなどと食後に楽しむのもいいかも。


●グラン・ヴェルジェ 赤 2015 ミッシェル・ガイエ

BioWine_sub7 トゥルソー100% 。樹齢80年。小石混じりの石灰質土壌。最もトゥルソーの栽培に適した畑。約1ヶ月程度のセミマセラシオン・カルボニック。発酵後、大樽にて12ヶ月の熟成。亜硫酸無添加。ドライフルーツ的な凝縮した香り。淡く繊細なスタイルだが味わい深く芯のあるワイン。葡萄のポテンシャルを存分に感じるスケール感をもつ。


●ヴァン・ジョーヌ 白 2009 ミッシェル・ガイエ

BioWine_sub7 柑橘や黄色い果実をドライフルーツにしたような香りに酸化のニュアンス少量混じり複雑。
パンチのあるタイプではなく、飲み易いタイプのヴァンジョーヌ。食後はもちろん食中にもいける!


https://item.rakuten.co.jp/shinkawa/c/0000000355/

Profile

竹之内 一行(たけのうち かずゆき)

竹之内 一行 (たけのうち かずゆき)

1968年10月生まれ 神奈川県出身。横浜商業高校卒後、レストラン&バーでの修業、
1993年約3週間ヨーロッパへ食べ歩きの旅行をきっかけにワインに興味をもつ。
1996年日本ソムリエ協会ワインアドバイザー修得。その後も都内ワインスクールにてテイスティングの勉強を重ねる。2000年再度渡仏の際に教科書やワインスクールでは、知ることができなかった自然派ワインや地元でしか流通していない真のお宝ワインがあることに興味を持ちはじめ毎年渡仏し現地生産者等と交流を深める。現在、父親が始めた酒販店「エスポアしんかわ」代表。都内等ワイン飲食店にワインの卸や初心者のためのワイン講座等も行っている。

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