自然派ワインの造り手
「パスカル&ジャッキー・プレイ」

2017年5月22日
自然派ワインの造り手 「パスカル&ジャッキー・プレイ」

BioWine_sub1 お茶目で陽気なジャッキーおじさん!
ここのワインは安い!旨い!!自然!!!の3拍子揃ったワインだ!
この三つが揃ったワインは世界でもなかなか見つからない!


歴史

1966年よりワイン造りを行っている。プレス家は代々この地域で火打石で商いをしていた。今でもその名残として、ラベルには鉄砲の絵が描かれている。 とても陽気で気さくなジャッキー・プレイ氏が前オーナー。遠くはパリの得意先まで配達に行くなど、パワフルに活動しながら、50年間ワイナリーを経営していた。ジャッキー氏が2015年で引退し、現在は、長く栽培と醸造を担当していた息子のパスカル氏がオーナーとなっている。

BioWine_sub2 左が現オーナーのパスカル(息子)、右がジャッキー(父)


地理

フランスの中央部から大西洋まで、約1,000kmを流れるロワール河。その流域は古くから「Le Jardin de France(=フランスの庭)」と呼ばれ、ブロワ城、シャンボール城、シュノンソー城、ヴァランセ城といった美しい古城に囲まれ、バラエティーに富んだワインを産することで有名である。このドメーヌは、そのロワール河支流のシェール川流域にあり、ゆったりとした丘陵地が続く斜面に葡萄畑を所有している。ドメーヌの近くにはこの地方名産のシェーブル・チーズの工場もある。
トゥーレーヌは海洋性気候と大陸性気候の影響を受ける場所にあり、河川も葡萄畑に最適なミクロクリマに影響を及ぼしている。

驚きの火打石土壌!

畑のほどんどが火打ち石(=シレックス)で埋め尽くされている。「シレックス」とは、元の成分である砂が地殻変動の際、超高温状態によって溶解してできた極めて硬い岩石で、火縄銃の発火部分に使われていたもの。彼のワインはこの土壌の特徴をそのまま物語っており、不思議とそれは火打石を強くこすり合わせた、燻したような香りとなる。その素朴な風味は、芯があってしっかりと味わい深く、決して派手ではないがキリッとしていて、独特のミネラル感を持つ。

BioWine_sub3

ヴィヴィアンは、ワイン学校を卒業後、アルザスのビオディナミ農法をやる醸造元で研修した。そのよくシャブリが火打石といわれるがここの火打石土壌はハンパでない!

BioWine_sub4 火打石


BioWine_sub5 こんなに火打石のある土壌はあまり見ない。
ジャッキー・プレイの途轍もないミネラル感はこれだ!!
これは誰も真似ができない。


BioWine_sub6

「ウチの火打石は、昔、手縄銃の火つけに使われていたんだ。半端じゃねーぞ!」

BioWine_sub7 ラベルにも描かれている。手縄銃!
ピーマンの素揚げにピッタリ!


BioWine_sub8 もちろん寿司にも!


ワイン

●フィエ・グリ

BioWine_sub9 フィエ・グリとはソーヴィニヨン・ブラン種の祖先だと言われている。現在栽培している生産者は非常に稀。ここの樹齢は100年超えのもある!果皮は薄い紫色に色付くため、ワインの色調も他の白ワインより濃い。銀のような生き生きした輝きのある淡い黄色。ナッツ類やシダ植物等の複雑な香り。アタックは柔らかく、土壌から来る香ばしさ、レモンを想わせる上品な酸味、品種から来るコクのあるリッチな味わいのバランスが見事に取れている。


●ピノ・ノワール

BioWine_sub10 深く落ち着いたルビー色。フランボワーズ、カシスなどの甘酸っぱい果実の香り。口当たりは柔らかく、きめ細やかなタンニンが溶けこんでいてバランスが良く、若くても楽しめる。心地良い果実味が口中で長く続く、上品なワイン。
2500円以下で買えるピノ・ノワールとしてはかなり秀逸!


●ヴァランセイ ブラン

BioWine_sub11 透明感のある黄金色。下草のやさしい香りや、白い花のような甘い香り。キリッとした酸味と桃のハーモニーが絶妙で、後味はすっきり爽やか。
前菜や魚料理、シェーブルチーズに本当によく合うのでシェーブルチーズをみるとこのワインが飲みたくなり、このワインを見るとシェーブルチーズが食べたくなる!ソーヴィニョンブラン100%


●ヴァランセイ ルージュ

BioWine_sub12 ピノ・ノワール、ガメイ、コットのブレンド。まさにビストロワイン!カジュアルで料理を選ばず安くて旨い!
明るいルビー色。香りは花や、ブリオッシュ、トーストの香ばしい香り。控えめだがフローラルな香りも表れる。口当たりはまろやかで、さくらんぼのような熟した赤い果実の風味が素晴らしい。3品種の調和が良く取れている。


Profile

竹之内 一行(たけのうち かずゆき)

竹之内 一行 (たけのうち かずゆき)

1968年10月生まれ 神奈川県出身。横浜商業高校卒後、レストラン&バーでの修業、
1993年約3週間ヨーロッパへ食べ歩きの旅行をきっかけにワインに興味をもつ。
1996年日本ソムリエ協会ワインアドバイザー修得。その後も都内ワインスクールにてテイスティングの勉強を重ねる。2000年再度渡仏の際に教科書やワインスクールでは、知ることができなかった自然派ワインや地元でしか流通していない真のお宝ワインがあることに興味を持ちはじめ毎年渡仏し現地生産者等と交流を深める。現在、父親が始めた酒販店「エスポアしんかわ」代表。都内等ワイン飲食店にワインの卸や初心者のためのワイン講座等も行っている。

  • 競馬で牝馬をひんばと読みますが牡馬は?

    by 中村 滋 on 2017年12月 5日
    来年、広辞苑が10年ぶりの改訂とかで、「スマホ」とか「萌え」とかが載るということですが、これをニュースにするというのは、なんか時代とズレてませんか。辞典編集部の担当役員をした経験から言うと、辞典編
  • ぴちぴちカイサとクリスマスのひみつ

    by 冨樫 チト on 2017年11月30日
    さあ今年もホリデーシーズンがやってきたぼんやりと外の雨を眺める日々も終わり年に一度の絵本屋の張り切り時一年間ためた200冊あまりのクリスマスの絵本を一度に放流する今年はなかなか楽しい絵本を捕獲し
  • 「1968年」無数の問いの噴出の時代

    by 石黒 健治 on 2017年11月22日
    「1968年」無数の問いの噴出の時代」展が、国立歴史民俗博物館で開催されています。無数の問いとは何でしょうか。誰が何を、だれに問うのか、問いには答えがあったのか?第1の問いは、ベトナム戦争です。1
  • 美味しさの秘訣は計量

    by 金井 一浩 on 2017年11月15日
    「同じお米なのになぜ?毎回違う炊き上がり!」という経験ありませんか? ごくまれに、「前回のお米はベチャっと炊き上がり美味しくなかった」「今回のお米は粘りがすくなく感じた」このような問い合わせがあ
  • 2017年の自然派ボージョレ・ヌーヴォ...

    by 竹之内 一行 on 2017年11月13日
    2017年の作柄 6、7、8月の3か月は殆ど雨が降らなかった。 降ったのは雹だけ。しかも2度に渡って降った。 3か月も雨が降らなかったので、葡萄が熟す大切な8月は水不足で葡萄がシワシワになって
  • 街は騒音と雑音に満ちていると気づく道具

    by 中村 滋 on 2017年11月 6日
    夜道を歩いていて聴こえる虫の音も、気温のせいか小さくなっています。そんな虫や鳥、風の音は心地良い音色ですが、電車やトラック、バスのロードノイズ、バイクの排気音は騒音です。街はなんと雑音に満ちている
  • おおきなくまがいいました

    by 冨樫 チト on 2017年10月27日
    週に一度仕事で横浜に行く吉祥寺から新宿へ湘南新宿ラインに乗り換え横浜へ1時間ほどの電車の旅だボックス席に乗りながら本を読んだり携帯をいじったり周りもほぼ同じように自分の世界を過ごしている新聞であっ
  • 自然派ワインの造り手「オリヴィエ・クザン...

    by 竹之内 一行 on 2017年10月24日
    フランスのロワール地方の中にアンジュ・ソミュール地区とういワイン生産地がある。 ここでは赤はカベルネ・フラン、ガメイ、グロロ。白はシュナンブランを主に栽培されている。一般的には軽やかで安いワイン
  • 風景と調和すれば、存在が許される――安部...

    by 石黒 健治 on 2017年10月18日
     [美しい山。川を流れる石ころ。砂浜に打ち上がる流木。それらの形はとうてい人間には作り得ない必然性を持つ。]  安部大雅のパンフレットは、こんな詩的な文章から始まる。続けて、[我々人間がどこまで
  • 有機栽培は無農薬栽培なの!?

    by 金井 一浩 on 2017年10月15日
    最近、お米以外でも野菜や果樹、輸入品までJAS有機栽培の農産物を見かけます。ファーマーズマーケットのように生産者の直売イベントでは栽培表記が必須ですよね。 そこでJAS有機栽培、無農薬栽培、減農
  • あらゆる臭いが瞬時に消える不思議な液体

    by 中村 滋 on 2017年10月 4日
    体臭をやたら気にするのはどうかと思いますが、悪臭というのはいっぱいあります。靴箱、クローゼット、トイレ、生ゴミ、焼き魚あとの台所、エアコン、寝室、ペット、車の中などなど。 消臭といえばファブリーズが
  • 自然派ワインの造り手「ミッシェル・ガイ...

    by 竹之内 一行 on 2017年9月26日
    自然派ワインファンが大注目の産地の一つにジュラ地方がある。 フランスとスイスの国境に近い山岳地帯にありコンテやモン・ドールなど素晴らしいチーズの名産地でもある。この地は冷涼な気候とこの地独特の葡萄
  • わたしのワンピース

    by 冨樫 チト on 2017年9月21日
    噂にはきいていたがどうやら読むことと読んでもらうことは全然違うらしい自分で足をマッサージするのと誰かに足をマッサージしてもらうのが全く違うようにするとされるとでは全然違う気持ちよさがあるというこ
  • たいまつを放さない人の手をたいまつが焼く

    by 石黒 健治 on 2017年9月19日
     9月最初の月曜日、フォトコンテストの審査会に出席しました。仏教伝道協会の「2019年一日一訓カレンダー」を飾る写真の審査です。1740枚の応募の中から第1次審査を通過した385枚の写真が、大
  • 新米の価格が高騰

    by 金井 一浩 on 2017年9月15日
    いま29年産米の収穫期を迎えております。そして今年の米価は作柄に関係なく産地品種によっては2年前に比べ2割以上も高騰しています。もともとお米の価格は味に比例せず、新潟県魚沼産のように有名産地や有
  • ソフトドリンクも自分好みの濃さにできます

    by 中村 滋 on 2017年9月 6日
    ウイスキーや焼酎は、水割りにしろ炭酸割りにしろ自分好みの濃さにできます。ソフトドリンクも同じようにしたいと思いますが、カルピス以外あまりみたことがありません。出来合いのペットボトル炭酸飲料は甘す
  • ぼくからみると

    by 冨樫 チト on 2017年8月30日
    お店の端っこのほうに常にあるけれどとくに光が当たることもなく手に取られ旅立っていくこともほぼない本たちのコーナーがある田島征三さんの「猫は生きている」や米倉斉加年さんの「おとなになれなかった弟たち
  • 自然派ワインの造り手「ガングランジェ」

    by 竹之内 一行 on 2017年8月24日
    フランス・パリから約500km、ドイツとの国境付近に位置するアルザス地方。この地は17世紀から19世紀にかけてフランスとドイツが領有権争いを続けていたため、フランスに属したりドイツに属したりを繰り
  • ヨコハマ トリエンナーレ2017とヴェネ...

    by 石黒 健治 on 2017年8月17日
     3年に1度、世界各国からアーチストを招待して開かれる現代アートの国際展「ヨコハマ トリエンナーレ2017」が開幕した。タイトルは『島と星座とガラパゴス』―《「接続」と「孤立」をテーマに、世
  • 農業は儲かる!

    by 金井 一浩 on 2017年8月15日
    先日、和日米会(わかこめかい)というお米に携わる人で構成されている会の定例会に参加してきました。簡単にこの会を紹介しますと、「和」は日本の心、「日」は日常、「米」は日本食文の礎という理念の下、各々
1

Homeに戻る