自然派ワインの造り手
「ピエール・オヴェルノワ / エマニエル・ウイヨン」

2017年2月24日
自然派ワインの造り手 「ピエール・オヴェルノワ / エマニエル・ウイヨン」

ブルゴーニュというあまりにも有名なワイン産地から東へ車で2時間程走るとアルボワという産地がある。ハードチーズで有名な「コンテ」チーズの産地でもある。ワインだけでなく牧畜も盛んな地域。スイス国境にほど近いピュピヤン村というところにピエール・オヴェルノワという蔵がある。名だたる自然派ワインの生産者の中から尊敬を集めており「自然派ワインの神様」と呼ばれることも多い。

BioWine_sub1ただその風貌は優しく物腰の柔らかいお爺ちゃんという印象。実は何年か前に彼はワイン造りからは引退。現在はビオのパンやハチミツを造ったりしている。


でもご心配なく!なんと15歳のころからオヴェルノワの元で働いてきたエマニエル・ウイヨン氏が引き継いでいる。彼はオヴェルノワの造ったワイン、30年以上も使用している発酵タンクや古樽だけではなく彼の哲学を正統に引き継いだ人物で、ある大変に難しいヴィンテージの醸造の際に、亜硫酸の添加を迷っていた師匠のオヴェルノワに対してウイヨン本人が、使うべきではないと進言したという話があるほど。この蔵のワインを輸入しているある方の言葉がとても印象的でしたので下に記します。

BioWine_sub2ピエール・オヴェルノワでなければ、オヴェルノワのワインは造れない。これは真実です。彼らほど清貧で、素朴で、研ぎ澄まされた生き方をしていなければ、その気品や美しさをワインに写し取ることはできません。ワインは、造り手の生き方や人柄を映す鏡ですから、ピエールにはピエールのワイン、エマニュエルにはエマニュエルのワインが、当然生まれます。過去への執着や邪推で、彼らのワインを斜に見るというのもあまり建設的ではありません。


BioWine_sub3エマニュエル・ウイヨンのワイン造りに対する情熱は、驚くほど旺盛です。毎日毎日、尽きることなくワインやブドウの話をし続けるというのです。そして、絶妙なタイミングに的確なアドバイスをするのが、ピエール。「この年はこうだったね。」「こっちは、まだワインが眠ってるね。」と決して「ああしなさい、こうしなさい」と指示するわけでなく、自らの経験や哲学で、そっとエマニュエルをサポートします。この瞬間、代替わりをしてワインが変わってしまう、品質が落ちるなどという、よく聞くような下世話な話題は、このメゾンに関しては起こりえないなと確信できました。エマニュエル・ウイヨンは、偉大なる先人ピエール・オヴェルノワから、大いなる遺産を受け継ぎ、その偉大なる伝説を継承しています。


私のこのワインの印象は唾液のようにストレスなく身体に入ってくるワインという感じ。
是非見つけたら飲んでみてください。生産量も少なく希少なワインですのでその際はみなさんで幸せを分け合って下さいね!

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オヴェルノワ(左)とエマニエル・ウイヨン氏(右)

Profile

竹之内 一行(たけのうち かずゆき)

竹之内 一行 (たけのうち かずゆき)

1968年10月生まれ 神奈川県出身。横浜商業高校卒後、レストラン&バーでの修業、
1993年約3週間ヨーロッパへ食べ歩きの旅行をきっかけにワインに興味をもつ。
1996年日本ソムリエ協会ワインアドバイザー修得。その後も都内ワインスクールにてテイスティングの勉強を重ねる。2000年再度渡仏の際に教科書やワインスクールでは、知ることができなかった自然派ワインや地元でしか流通していない真のお宝ワインがあることに興味を持ちはじめ毎年渡仏し現地生産者等と交流を深める。現在、父親が始めた酒販店「エスポアしんかわ」代表。都内等ワイン飲食店にワインの卸や初心者のためのワイン講座等も行っている。

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