コロナウイルスから学ぶ食の安全性

2020年3月15日
コロナウイルスから学ぶ食の安全性

もともと自然界には、未知のウイルスや細菌がたくさん存在し、未だ90%は解明されていないといわれています。ルイ・パスツールが白鳥の首フラスコによって微生物の存在を証明したのが、たかが150年ほど前のこと。化学の進歩は飛躍的に向上したとはいえ、私たちはまだまだ自然界の事を、ほとんど理解していないのだと思うべきでしょう。
交通網の発達や技術の向上によって人や物の移動範囲が拡大し、活発になりました。そして世界人口の増加による居住地の拡大や、未開の地へ踏み入れる人が増えたこと、病原体を保有している野生生物を食べてしまい感染するパターンなど、グローバル社会の仕組みがコロナウイルスの感染拡大に影響したのだと思います。
そして、チャイナ共産党独裁による情報統制。チャイナマネーに侵されているWHOや親中国、春節によるインバウンド効果に欲深くなっていた経済界と、パンダハガーと言われる政治家の忖度が、決定的に判断を鈍化させ、世界的な不安を引き起こしているように思えて仕方ありません。

事の発端は、サーズの時に国際条約として禁止されたはずの野生動物売買によって売られたコウモリかセンザンコウ(絶滅危惧種)が感染源という説がありますが、武漢病毒研究所の人工ウイルスという情報もあります。もともと報道の自由も人権も無い国ですから、真実は未だ不明です。

なので「野生動物の売買による新型ウイルスの発生」という前提で、人間の食性を考えてみます。

人に害を及ぼす細菌やウイルスはカビやインフルエンザ、ノロウイルスが一般的です。そして狐が保有するエキノコックス、鳥が保有するサルモネラ菌、O157などは致死率が高いとされています。数年前、焼き肉店チェーン店が提供した「ユッケ」を食べて5人死亡という事件がありましたね。これは提供側の無知と食品衛生管理を怠ったことに加え、危険認識が希薄だった顧客の失態だと思います。

日本は衛生管理や食品販売に関し保健所の監視のもと行われます。よって食品衛生管理が徹底され平成30年6月にHACCP(ハサップ)という概念も適用されたことにより、日本の飲食店で飲食してもほとんどその影響を受けることはなく、安心して飲食ができます。
しかし、上記のような例もあり、食事は死と隣り合わせという認識を、すべての人が持ち合わせるべきだと思います。フグの調理免許がいい例ですよね。
先人から受け継がれてきたフグの毒を、安全に除去する知恵と技術の結集だと思います。半面、卵かけご飯を、TKGと言って一般的な食事として扱っていますが、私の知る限り生卵を食べる文化は日本だけです。卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性が高いので、外国の人はTKGをグルメ的に捉えず、危険な食べ方として受け付けません。しかし、日本で卵かけご飯を食べて死亡したというニュースは聞いたことがありません。理由はわかりませんが、日本の卵が安全なのか、もしかしたら、日本人に耐性があるのかもしれませんね。

未だに学校給食で牛乳が普通に出ているので、栄養があると錯覚してしまいますが、幼児期を過ぎた日本人のほとんどは、牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素が消えてしまいます。牛乳を飲んで腹痛や下痢を催す方は体質に合っていない事になります。豆類にもプロテアーゼビビターという毒性があり、生のまま食べると腹を下します。

このように、人種や民族によって消化吸酵素が異なるのと、加熱調理することにより解毒される素材など、体調を崩す程度なら回復の余地がありますが、食性に合わない物を常用すること、アレルギーの発症や、3代疾患や成人病の発症などのリスクが高まると、戦後の欧米食化による統計に表れています。そして今回のコロナウイルスのように、食べることによって感染する可能性が高い未知の病原体など。食事は快楽と死が隣り合わせだという認識と、風土による民族的な食性によって発症する疾患、免疫力の低下につながることなどを念頭に、日常を過ごすことが大切だと改めて実感いたしました。

Profile

金井一浩(かない かずひろ)

金井一浩(かないかずひろ)

吉祥寺生まれ吉祥寺育ち。
高校卒業後、大学に進学せず1990年証券会社へ入社しバブル崩壊を肌で経験。阪神淡路大震災の時に感じた利益優先のマーケットに疑問を感じこの年に退社。フリーター業で生計を立てるも、規制緩和の時代変化に対応できていない実家の米屋に危機感を覚え家業を継ぐことに。その後、お客さんに目が向いていないお米業界の古い体質や流通から脱するために1年半の通信教育を経て業界で一番難しいといされる「お米アドバイザー」を取得、後に第1回環境社会検定試験に合格し、フード&ヘルス研究所主催の小児食生活アドバイザーに認定される。単に美味しさだけではなく環境や健康も考えた生活の中のお米選びをお客様に提案し提供している。現在では本業の他に業界の若い世代が集まる「和日米会」の会長を務め、「フリースクール上田学園」にて日本食文化の講師を担当する。

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