2020年、消費増税ともう一つの問題

2020年1月15日
2020年、消費増税ともう一つの問題

あけましておめでとうございます。本年も「お米と暮らし」ヘッセ武蔵野Webマガジンよろしくお願いいたします。さて昨年10月、消費税が8%から10%に引き上げられました。ただ今までと違うのは軽減税率の導入や期限付でキャッシュレス決済ポイント還元、プレミアム商品券発行など増税後の景気低迷に備え緩和策が取られました。増税は心理的なマイナス要因が大きく税収は確実に落ちると素人でもわかります。さらに11月、IMFが日本は消費税15%に上げる必要があると報道に、懐の紐がますます固くなるでしょう。今後の展開が気になるので、過去の消費増税後の日経平均を見てみました。

日経平均株価の推移(1980〜2019年)

世界経済のネタ帳 https://ecodb.net/stock/nikkei.html

増税のタイミングと株価動向を重ねてみますと、1989年に初の消費税法が施行されて消費税3%がスタートしました、この年は湾岸危機、原油価格高騰、公定歩合の引き上げなどもあり、いわゆるバブル崩壊が始まります。1997年に消費税5%へ引き上げ。2008年にリーマンショックより世界同時株安の発生。2009年から2013年は悪夢の民主党政権時代を迎えます。その結果、日経平均は最安値を更新、為替は超円高、日本経済はボロボロになります。その時3党合意された消費税増税法案によって結果2014年消費税8%へ引き上げに繋がり。今年の消費税10%引き上げが施行されました。今のところ消費増税後の株価は安定していますが。過去の増税タイミングを見てもすぐに反応していないので、今後の動向が気になります。

そんな中、同月に厚生省がパート、アルバイトの最低賃金を引き上げました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/
2002年、東京都の最低賃金は708円でした。
2019年10月より1013円ですから17年で305円の上昇です。
その間の物価動向はどうなっていたのか、消費者物価指数で計算してみると2019年の101.7から2002年の96.6を割ると1.05倍です。物価はそんなに上がっていないのがわかります。賃金の上昇率を単純計算すると1.43倍になるので、商品に対しての人件費率が大きくなっている事がわかります。生産コストを下げると品質も劣化していくので限度がありますから、人材コストに占める割合が今後大きな経営問題になること間違いないでしょう。消費増税も足かせとなり、1人雇用して能力が1人分に満たない場合や、逆に1.5人分の能力を発揮する場合など、雇用側の要求にこたえられる人材が求められ、能力による格差はますます大きくなると感じています。しかし、その格差は自分次第で改善できるのが日本の社会だと思います。勤勉に頑張るか、言い訳ばかりするかの格差社会だと思います。
いまの雇用動向は良好ですが、いつ失業率が悪化するかわかりません。現在、就職氷河期世代と言われた年代の救済措置もとられていますが、失った時間を取り戻すことは難しいと思います。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/18/backdata/1-2-02.html
消費増税の裏に潜む賃金上昇という足かせは、経済全体にどのような影響を及ぼすのか、2020年始まったばかりですが今後の同行観察は必要だと感じています。

Profile

金井一浩(かない かずひろ)

金井一浩(かないかずひろ)

吉祥寺生まれ吉祥寺育ち。
高校卒業後、大学に進学せず1990年証券会社へ入社しバブル崩壊を肌で経験。阪神淡路大震災の時に感じた利益優先のマーケットに疑問を感じこの年に退社。フリーター業で生計を立てるも、規制緩和の時代変化に対応できていない実家の米屋に危機感を覚え家業を継ぐことに。その後、お客さんに目が向いていないお米業界の古い体質や流通から脱するために1年半の通信教育を経て業界で一番難しいといされる「お米アドバイザー」を取得、後に第1回環境社会検定試験に合格し、フード&ヘルス研究所主催の小児食生活アドバイザーに認定される。単に美味しさだけではなく環境や健康も考えた生活の中のお米選びをお客様に提案し提供している。現在では本業の他に業界の若い世代が集まる「和日米会」の会長を務め、「フリースクール上田学園」にて日本食文化の講師を担当する。

  • 自然派ワイン(ナチュラルワイン)が楽し...

    by 竹之内 一行 on 2020年1月28日
    イタリア料理 樋渡 (芝公園) 芝公園の程近くの小さな路地裏にひっそりとたたずむ「イタリア料理 樋渡」。 表札といった方がいいような小さな木に店名「樋渡」と控えめに記されたちいさな看板。 素朴な
  • 2020年、消費増税ともう一つの問題

    by 金井 一浩 on 2020年1月15日
    あけましておめでとうございます。本年も「お米と暮らし」ヘッセ武蔵野Webマガジンよろしくお願いいたします。さて昨年10月、消費税が8%から10%に引き上げられました。ただ今までと違うのは軽減税率の
  • 代替品を選択するという意思表示

    by 中村 滋 on 2020年1月 7日
    トップの呆れる行為、不祥事に対してのペナルティーは、政治家なら選挙があり、役人は出世に影響します。厄介なのは法曹関係者、中でも裁判官です。社会の良識とかけ離れた、いわゆる世間知らずの判決を見ると、判
  • ゆきになったくまさん

    by 冨樫 チト on 2019年12月26日
    まだ僕がちいさいころ僕の掛け布団のカバーにはキキララのような男の子と女の子のイラストが描かれていたキキララと違うのはキキララがお互い正面を向いているのに対しその二人はお互いが向き合って寄り添い
  • 自然派ワイン(ナチュラルワイン)が楽し...

    by 竹之内 一行 on 2019年11月28日
    リベルタン(渋谷) 渋谷駅から明治通りを宮下公園(現在工事中)沿いに原宿の方へ進むみキャットストリートを入ってすぐのピンクドラゴンを右に入った小さな路地裏にあるビストロ。 シェフの紫藤さんは24歳
  • 間接的な復興支援は誰でも簡単にできる

    by 金井 一浩 on 2019年11月15日
    復興支援と治水効果促進 今年は大型化した台風や大雨による災害が多くありました。千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号、関東から東北地方の広範囲に大雨を降らせ各地で堤防を決壊させた台風19号。その
  • 作業着から機能性街着へのアプローチ

    by 中村 滋 on 2019年11月 1日
    秋は雨の季節です。で、いつも思うのですが、撥水か防水の靴、ジャケットを着て傘をさすのが街歩きのスタイルですが、膝下が濡れます。少しでも雨が強いと、長いレインコートでもスラックスがビショビショになりま
  • たぷの里

    by 冨樫 チト on 2019年10月25日
    よい絵本とは何か感覚ではわかるものの言葉にするのはなかなか難しい絵本は誰のものかこれは簡単絵本は子どものものだそう絵本は子どものものだわれわれがだれを相手にしているかたまにきちんと思い出すことはと
  • 自然派ワイン(ナチュラルワイン)が楽しめ...

    by 竹之内 一行 on 2019年9月26日
    ワインスタンド ブテイユ (渋谷) 渋谷のスクランブル交差点から徒歩1分。山手線のガードをくぐった左手に「渋谷のんべえ横丁」という間口1間ほどの小さな居酒屋、スナック、バーなどが軒を連ねる昭和感満
  • 「こうきょう」と「みんかん」を考えてみた...

    by 金井 一浩 on 2019年9月15日
    最近なにかと話題のN国党。発信媒体が多様化している昨今、高額受信料を強制徴収するテレビ局に公共放送とは言え国民の大半は不服に思っているはずです。徴収方法に問題がありますし、職員の高額な給料体系や天下り
  • 炭酸ソーダ水もバリエーションの時代

    by 中村 滋 on 2019年9月 4日
    コンビニ最大手のセブンイレブンが、9年数か月ぶりに前年割れだそうです。既存店の7月が3.4%減で、新規出店による売上増でのカバー(最近はこのパターンでした)ができなかったとか。長雨とセブンペイの失
  • O JABLONCE

    by 冨樫 チト on 2019年8月27日
    さて、お待たせいたしました 前回のハンガリー編に続き 今回は絵本大国チェコに仕入れの旅に出かけたお話です ハンガリー編はこちら http://hesse-web.com/musashino/book/
  • 自然派ワインの造り手レ コステ

    by 竹之内 一行 on 2019年7月24日
    ジャンマルコ アントヌーツィ、ヴァレンティーニやジュラール シュレール、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマルコ。フランスをはじめとした多くのワイナリーでの経験、
  • 「ふるさと納税」やってみた!

    by 金井 一浩 on 2019年7月15日
    「お米と暮らし」では、いままで寄稿した多くの内容がお米中心でしたので「暮らし」の観点も取り入れていきたいと思い今回は「ふるさと納税」に関して書いてみました。 私が住んでいる武蔵野市では月に1度
  • シニアには利点が多いネックアンダーウェア

    by 中村 滋 on 2019年7月 4日
    その昔、漫画家の白土三平さんに教えてもらった「ドカン」という首巻きがあります。親しい千葉の漁師がホコリよけ風よけ、昼寝の寝冷え防止とかで一年中首に巻いているのだそうです。木綿の布を筒状に縫ったもので
  • HAMUPIPOKE

    by 冨樫 チト on 2019年6月25日
    5月にチェコとハンガリーに旅に出て500冊の絵本を買って来た今月はそのお話をしようと思うきっかけ昨年だったろうか、高円寺の「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さんにロシア絵本の展示を見に行ったロシ
  • 自然派ワインの造り手フレデリック コサー...

    by 竹之内 一行 on 2019年5月28日
    生産地 ボーヌ市から西に6 km、ポマール、オークセイ・デュレスと通り抜けさらに奥へ上ると、目の前に切り立った急崖が広がる。その崖を目指してさらに進むと標高400 mの高台にサン・ロマンの村がある
  • 中食需要は増えているけど「お米が不味い」...

    by 金井 一浩 on 2019年5月15日
    先日、帰宅時間が遅くなり夕食の準備ができないので仕方なく駅中で弁当を買って帰りました。外で弁当を買う機会があまりないので今と昔を比較できませんはが、お米が不味かった。 昨年の夏、産地視察に向かった
  • 日用品がグッドデザインだと街も美しくなる

    by 中村 滋 on 2019年5月 7日
    シニア向けのアシストツールは昔からたくさんあります。百均にもあります。ただ、この手の日用品は機能重視で、意匠に気を遣っていません。 引き出しにしまって置かなくていいものがありました。あらゆる蓋を開け
  • たらばがにのはる

    by 冨樫 チト on 2019年4月24日
    「たらばがにのはる」あんどうみきお さくおのきがく え福音館書店1970年 あ春が来たなと感じるタイミングはきっと人によって違って誰かにとっては部屋の窓を開けたときであったりまた違う誰かにとっては
1

Homeに戻る