「こうきょう」と「みんかん」を考えてみたら。

2019年9月15日

最近なにかと話題のN国党。発信媒体が多様化している昨今、高額受信料を強制徴収するテレビ局に公共放送とは言え国民の大半は不服に思っているはずです。徴収方法に問題がありますし、職員の高額な給料体系や天下り先になる子会社の多さ、さらには事実と反した偏向報道など様々な問題が取り沙汰され、民放なのか公共放送なのか区別できない番組も多くあります。放送法第64条のただし書には「NHKの受信を目的としない受信設備の設置においては受信料を払う必要はない」と明記されているそうでが、iPhoneのようにワンセグ受信機能のない端末やカーナビからも受信料を徴収しようとするなど行き過ぎた資質にN国党の主張は侮れません。

展示物の異様さに公的資金が使われ問題視された芸術展が愛知でありましたね。到底芸術作とは思えないプロパガンダ作品に公金が使われ物議が醸されました。お金に色がついているわけではないので「おおやけ」のお金は国民の税金だという認識が必要です。よって公平性や厳密管理が担保されていないと概念自体が崩壊するように思います。

さて、ここ武蔵野市でも前々回の武蔵野市市長選に惜しくも落選した候補者が当時、街頭演説にて外郭団体の多さを指摘していました。武蔵野市の豊かな財政ゆえ使い方に無駄があるのではと、その当時のことを思い出しネットで調べいると公金を使った財政援助出資団体というカテゴリーの存在を知りました。各団体に対して外部監査報告している会社を見つけ拝読してみました。そのアドレスはこちら。

http://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/866/kentouhoukokusyo.pdf

平成24年度の報告書なので現状と違っているかもしれませんが、公正に検証されている内容に感心しながらも、他の自治体よりこの手の団体が武蔵野市は多く存在する旨を指摘しています。その中に麦わら帽子というアンテナショップがあります。武蔵野市と友好姉妹都市になっている市町村の名産品を販売し広報役を担うセレクトショップが運営されています。しかし業績不振により赤字が続き、営業方針を変えなければならない状況になったそうです。武蔵野市と姉妹都市が出資し運営費は独立採算方式をとっている建前はあるのですが、家賃と水道光熱費は市が負担しているというちょっとグレーな経営が指摘されています。
民間企業なら赤字経営に銀行は融資してくれません。公的資金に頼る経営には納税者と違いお金の意識にズレが生じてしまうように思います。
物産品の取り扱いを市内で営業している小売店に委託すれば再建に使われる税金の無駄使いはなくなり問題は解決します、そして商品は厳選され競争力が養われ姉妹都市の発展に貢献するはずです。

民間業者の利益が上がる仕組みを重視することは、地方自治体の税収にもつながります。ただそこに既得権が生まれないようバランス感覚も必要になってくるでしょう。
N国党の主張は受信料納付者とNHKのバランス改善という主張と同じ気がします。
私たちの暮らしや経済活動は公共の整備が無ければ成り立たないことも忘れてはいけないのだと「公共」と「民間」という概念を正確に持つことが必要だとつくづく思います。

Profile

金井一浩(かない かずひろ)

金井一浩(かないかずひろ)

吉祥寺生まれ吉祥寺育ち。
高校卒業後、大学に進学せず1990年証券会社へ入社しバブル崩壊を肌で経験。阪神淡路大震災の時に感じた利益優先のマーケットに疑問を感じこの年に退社。フリーター業で生計を立てるも、規制緩和の時代変化に対応できていない実家の米屋に危機感を覚え家業を継ぐことに。その後、お客さんに目が向いていないお米業界の古い体質や流通から脱するために1年半の通信教育を経て業界で一番難しいといされる「お米アドバイザー」を取得、後に第1回環境社会検定試験に合格し、フード&ヘルス研究所主催の小児食生活アドバイザーに認定される。単に美味しさだけではなく環境や健康も考えた生活の中のお米選びをお客様に提案し提供している。現在では本業の他に業界の若い世代が集まる「和日米会」の会長を務め、「フリースクール上田学園」にて日本食文化の講師を担当する。

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