環境保護と農業とビジネスの関係

2018年7月15日
環境保護と農業とビジネスの関係

前回はお米屋さんの経営状況について書きましたが、今回は農業経営を考えてみたいと思います。
俗に農業、農家というと一律に生産物を栽培する第一次産業をイメージすると思います。
しかし農業と言っても家庭菜園から大規模生産、路地栽培、ハウス栽培、水耕栽培プラントといった感じで果樹、野菜、稲作などの生産品でも異なり経営スタイルも株式会社や農事法人、NPOなどといった幅広い形態が存在します。

家庭菜園などの小規模では生産者とはみなされず農地には通常の固定資産税がかかります。しかし農地法によると規定面積を超える農地で農産物生産し出荷している事実がある農家の場合固定資産税が優遇されます。よって一般法人や個人が農業のための農地を取得するのには農地法という高いハードルが存在します。生命を維持するのに重要な食糧を生産する土地を好き勝手に食糧生産利用以外の目的で転用することができないようにというのが大義名分です。しかし農家の高齢化に伴い農地を耕作放棄するか若い農業者に貸し出す。先祖代々受け継がれてきた土地を譲渡する、これはなかなかないのですが最近では農地法も規制緩和され多くの産地で農地の集約が進められているようでもあります。
地方に行くと豪農と言われる裕福な農家の存在もあります。十何代目という方にお会いする事もありますが、そうすると村社会という地域社会ではパワーバランスが存在し忖度が働いてしまうので都会とは違う人付き合いが必要になると常々感じます。

このような状況の中で稲作経営は担い手不足や高齢化、お米の消費低迷による生産力の低下といった厳しい現状があります。無農薬栽培のような有機農産物を生産しても需給のバランスが伴わず助成金無しで経営するには経営センスが問われます。いわば農家ではなく経営者としての才覚が問われるのが現代農業です。

弊社では滋賀県高島市で無農薬栽培米を生産している生産者グループと十年近く取引していました。当初はアミタ持続可能研究所という自然保護と農業を両立させる法人が中心に県や市の環境保護助成金を活用し第三機関のような形で生産に携わっていましたが、契約期間が切れ農家は自立しなければならなくなりました。そうするとなかなか安定経営が難しくなったのか注文した数量が来なくなります。付加価値をつけるために環境保護活動の一環で1㎏の販売価格に対し8円の基金を集め間伐材を使用した魚道整備、ビオトーブの設置、琵琶湖再生費用に当てていましたが、年次の会計報告が無くなり何にどのように幾ら使われて残金がどのくらいかという基本的な情報開示もありません。栽培履歴も送られてこない状況から無農薬栽培の証明もできない。しかしこのようなケースは結構多く、長い間政策に守られてきた業界ですから物流の変化に対応できない生産者の典型例だと思います。

食糧管理法という法律が存在していた時代とは違い生産者は生産だけすればいい時代ではなくなっています。農業政策の廃止や変更、さらにはTPPやITによる物流変化で情報開示の重要性とグローバル農業の在り方を明確にビジョン化することが急務になってきていると思います。

つい先日大雨に見舞われ被災された西日本のみなさまには大変気の毒に思います。もしその地域の周りに少しでも多くの田んぼがあったら川に直接雨水が流れ込まずにゆっくりと浸水し河川の流量を抑えることができたでしょう。地域防災にも一役買う田んぼ、でもお米の消費が年々減少する中その防災機能も減っているという事に繋がります。畑ではダメなのです田んぼでないとダムの保水効果は得られません。私たち消費者の生活習慣も見直す時期に来ているのではないかとも思います。

消費と生産に防災や環境保全という観点も密接に関係している稲作農家は、日本文化を絶やさない使命を得ている崇高な職種という反面、いかに収益性を高めるかという経営理念も必要なのだと感じます。

日本人のデザインセンスは落ちているのか?

2018年7月 6日
日本人のデザインセンスは落ちているのか?

テニスの錦織圭が着るテニスウェア、センス悪いです。2020東京オリンピックのボランティア制服も、最初も今もひどい(1964時の選手ウェアは美しい、ポスターも)。TV情報・ニュース番組の背景を一度注視してみてください、乱雑で目が疲れます(まともなのはテレビ東京のWBS)。
街を走る車はどれもこれも目の吊り上がった歌舞伎役者みたいだし(特にミニバン、あれってどうすればああなるんでしょう)、住宅会社のフェイクのタイルや石壁、木に似せた公園のコンクリート柵もいい加減やめて、素材を生かしたらどうでしょう。

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