ことりはどこ?

2016年10月26日
「ことりはどこ?」

「ことりはどこ?」
シャーロットゾロトウ 文
ナンシータフリ 絵
みらいなな 訳
童話屋

コロボックルが見える
木と話しができる
ちょっとだけ空を飛べる
自分にとっては当たり前でも
実はみんなにとっては特別なこと
そういうことってたまにある
特に小さい頃なら尚更だ
ひとより足が速いとか
辛いものが食べられるとか
耳がぴくぴく動かせるとか
そういうことと実はあまり変わりないんだけど
まわりの人は何言ってるんだい
と笑ったりして
そのうち自分でもその力のこと疑問に思ったり
恥ずかしくなったり
そうして気付いた頃には特別な能力のこと
忘れたりしてしまう
表紙の女の子の名前はスーザン
彼女は小鳥
そう左上のムラサキ、緑、黄色の美しい小鳥の
声をきくことができる

あめがあがったね
かえでがあかくなったね
かぜがつめたくなってきたよ

でも父さんも母さんもともだちも
だれもそんな声なんてきこえない
季節が巡って
春が夏に夏が秋に秋が冬になりまた春になるころには
スーザンは鳥のはなしなんて誰にもしなくなっている
でも
町にピンクの花が咲く頃
スーザンはある男の子と出逢う
そう
ご想像の通り
彼もまた...

以前にもご紹介した
詩人シャーロットゾロトウの美しいことばで描かれる四季の移り変わり
タフリのやわらかな色彩とあわせてご堪能下さい
読み終わったあとに
大切なひとの顔がうかぶ
しずかにゆっくり咲顔になる一冊です

シャーロットゾロトウ
「ことりはどこ?」
フランソワバチスト氏がご紹介いたしました

自然派ワインの造り手
「ブルーノ デュシェン」

2016年10月20日
自然派ワインの造り手 「ブルーノ デュシェン」

南フランスのルーション地方バニュルスという地で「南仏のロマネ・コンティ」と評する人もいるほどの素晴らしいワインを造る男がいます。ブルーノ・デシュン、もともとはキノコ生産者だった彼ですがある時ワイン造りを目指す決意をします。ブルゴーニュのシャソルネイという蔵で修業。その後自分のワイン造りの為の畑探しの旅にでますが一目惚れした場所がバニュルスという村。このバニュルスという地では当然普通のワインも造るのだが灼熱の太陽が降り注ぎ年間降雨量も圧倒的に少ないこの地ではブドウが完熟し過ぎ過熟気味になることもあり天然甘口ワイン造りがあまりにも有名な場所。そんな地で普通の(スティル)ワインを造りはじめたのです。


BioWine_sub1

3haの畑を購入し、その畑は何と300mも高さが有り、傾斜40度以上もの急斜面や段々畑でトラクター等の機械類が入る事が出来ず全ての作業を手で行います。土の掘り起こしさえも。馬でも耕すことが出来ずこれも人間の手でやらなくてはならないのです。周りの皆(醸造家)が大反対、「こんな所に畑を買ったらおまえは一生牢屋だぞっ!」と止められたそうですがブルーノは「太陽の有る所に住みたかったんだ、海が見渡せる絶好のパノラマで最高だよ!」とクールに答えたそうです。


BioWine_sub2山の上では羊を飼いブルーノの畑の雑草も食べてくれるそうです。BIOの生産者の中に結構羊を飼っている人が多く、雑草を食べて貰っているのに成功している実例が増えてるそうです。でもブドウの葉も食べてしまい、問題も生じているのだとか。



BioWine_sub3 今や入荷後すぐに無くなってしまう大人気ワインとなりました。




ワイン

BioWine_sub4 ●Luna "Pet" ルナペット
ルナは14年間一緒に過ごした愛犬の名前で直訳すると「ルナがおならをする=ガスがある」になります。ジャンのブドウをステンレスタンクで発酵、残糖32gで瓶詰め、18ヶ月瓶熟後、デゴルジュマンし打栓しました。淡いサーモンピンクの色調、細かで控えめな泡、小梅やベルガモットの甘酸っぱい香りを感じます。チェリーの酸が長く、紅茶のタンニンがアクセントとなる辛口ロゼ泡です。


BioWine_sub5 ●La Luna ラ ルナ
ルナは14年間共に過ごした愛犬の名前でヨアキム・ルクとティエリー・ディエツのシスト土壌で育つグルナッシュを主体に開放桶で発酵後、2/3はタンク、1/3は木樽で9ヶ月熟成しSO2無添加で仕上げました。ガーネットの色調、ベリーやバラ、スミレの香り、スムースでエレガントな口当たりとシルキーなタンニン、アルコール感と少しの苦味がどのような熟成を遂げるのか楽しみです。


早熟は早老

2016年10月15日

「人間の栄養学を求めて」という本があります。私事で恐縮ですが現在受講中の小児食生活アドバイザー無期限コースの課題図書がありまして、その中の一冊なのですがいまや絶版にて入手困難、ネットで中古販売されていますが16800円と驚きの価格。
個人的に著者の執筆作業や労力に還元できるようにと本はなるべく中古で購入にないようにしているのですが、古書や絶版本は仕方ないので古本店より購入します。しかし今回は価格が価格なだけに、いったいどんな本なのかと思いながら矢も得ず図書館にてレンタルしました。ちなみに武蔵野市図書館での取り扱いは無かったためリクエストして多摩市図書館からの越境本でした。よって2週間という期間限定、暇を見つけては読み倒すという慌しさの中でなんとか期限内に読破できたのですが、中古価格が物語っているように健康という概念が理論整然と書かれた内容にもう少しじっくり読みたかった本でした。
健康関連ビジネスに関係している方もそうでない方も、是非読んでもらいたい、健康という概念を矯正するためには最適な教材だと思いました。

さて、現在の栄養学は人間が中心の考え方だと本の中にありました。栄養といわれると漠然とした健康イメージが選考しますが、自然環境の中では人間も循環の中の一生物という観点で考えた時、どうイメージしますか。
例えば同じトマトでも、雨水を森林がろ過し、その水で食物連鎖のある健康な土壌で微生物が沢山育んでいる畑で育った物と、ハウス栽培のように人間に管理され季節関係なく育った物、完熟してから収穫した物、流通に乗せるために完熟前に収穫した物、もっと言えば収穫されてから店頭に陳列されるまでの移動距離や時間差。姿かたちが同じでもその中の成分は栽培のイロハで確実に違ってきます。昔のトマトは思わず目を閉じてしまうくらいスッパイ印象だったように、いまやトマトだけではなくは人の手で改良された生産物が主流です。素材に含まれる栄養素はその物だけで見るのではなく品種や育った環境と収穫方法を考慮する事が本来の栄養学だと学びました。

いま、お米の世界も新品種が続々開発され世の中にデビューしています。地方創生ということで産地が付加価値を演出しマーケット重視の栽培になりつつあります。
本来の生物学的観点は自然からの恵みに対しての恩恵こそが純粋な栄養素となります。私たちの遺伝子は数億年から数千年単位という途方もない年月をかけ自然環境に順応してきた経緯を考えると、あまりにも早く変化する種子ビジネスに私たちの体は対応できているのだろうかと考えてしまいます。遺伝子組み換え作物の影響も今後の課題になるかもしれない事を考えると、長い間生きながらえてきた原種と付き合うほうが自然で、体に対しての影響力は大きいように思います。地球上生物の途方もない長い営みを感じながら健康と向き合う事が未病という本来の健康ダイエット法であろうと思いふけっています。