LITTLE NEMO

2016年3月25日
「LITTLE NEMO」

「LITTLE NEMO」
WINSOR MCCAY

小学生の頃
夢中になって発明を目指していたものが
2つあった
1つは
永久運動をする装置
PERPETUAL MOTION MOVEMENT MACHINEの発明
最近ジャン・ピエール・ジュネ監督の映画
「天才スピヴェット」を観て
机上の空論を繰り広げていた
あの頃を思い出した

もう1つは
夢を録画できるビデオを作ること
本の虫だった僕は
夢は
寝ている間に自動で読める最高に面白い本
のように思っていて
ただ
目覚めと共に忘れてしまうことが
悔しくて悔しくて
いつか録画できる機械を発明してやる!
と日々悶々としていた

きっと作者のウィンザーマッケイさんも
同じようなことを考えていた気がして
「誰でもないもの」という意味の
名前をもつ
少年ニモは
毎晩眠りにつく度に
スランバーランド
という夢の国へ行く
そこはまさに夢の国で
時間が伸び縮みし
空間が伸び縮みし
ベッドの足もラクダのように伸び
美しい色彩に溢れ
巨大なキノコの森や象の群れ
サーカスのピエロに
月面に浮かぶ顔
自由自在
奇想天外
奇天烈怪奇でユーモアに溢れた世界
毎晩毎晩
目覚めるまでの束の間の旅

まるで「ダンボ」のピンクの象の行進
まるでティムウォーカーの写真
まるでティムバートンや
テリーギリアムの映画
そう
きっとそれらみんなのバイブル
19世紀の始めに
ニューヨークヘラルド紙の日曜版に毎週掲載されたこのコミック
絵本の世界では
モーリスセンダックはオマージュとして
「まよなかのだいどころ」を生み
佐々木マキは「やっぱりおおかみ」を
生み出し
僕の絵本屋MAIN TENTも
構想段階で幾度となく読み返し
現実の店舗に再現しようと試みた
アイデアの宝庫
インスピレーションの源
読むたびに新たな発見と出会う
2016年の今でも尚色褪せない傑作
ウィンザーマッケイ
リトルニモ
写真はドイツ版
フランソワ・バチスト氏が
ご紹介致しました

自然派ワインの造り手
「ドメーヌ・ポンコツ」

2016年3月22日
自然派ワインの造り手 「ドメーヌ・ポンコツ」

2015年、新たに自然派日本ワインが誕生した。その名も「ドメーヌ・ポンコツ」。造り手の名は松岡数人(かずと)氏。
松岡氏は大阪府堺市の出身で、山梨大学にてブドウ栽培や、発酵,醸造の基礎を学ぶ。大学卒業後は、静岡県伊豆市の中伊豆ワイナリーに2000年から15年間勤務し、醸造責任者を務めた。


松岡氏が山梨でペイザナ農事組合法人に加入し、ドメーヌ・ポンコツの立ち上げを決意したきっかけには、ドメーヌ・オヤマダの小山田氏との出会いがある。

BioWine_sub1 松岡氏は、2005年頃に樽の販売業者が企画したフランスへのツアーで、小山田氏と出会った。外部との情報交換があまりなかった松岡氏にとっては、このツアーが色々なことを考えるきっかけになったという。その後、中伊豆ワイナリーでワイン造りをしているうちに疑問に思ったことなどを、小山田氏に質問するなどして交流を深めていった。二人とも同時期にビオディナミにチャレンジしていることなどを見ると、お互いが良い刺激になっていたことがうかがえる。このビオディナミへのチャレンジは、高温多雨な気候の中伊豆では上手くいかなかったが、タイミングを見極めることによって、防除の回数を相当数減らせるということを学ぶことができたという。

BioWine_sub2 その後、松岡氏は自身の勉強のため、山梨で小山田氏と共に月に1回程度作業をするようになった。その間に栽培から醸造までを自ら行うペイザナという存在を知り、彼らの考え方に共感した松岡氏は、2012年頃に小山田氏に対して、ゆくゆくは山梨に移住してペイザナに入りたいという話をした。既に松岡氏の造るワインを知っていて、ブドウ造り、ワイン造りに自らと近いものを感じていた小山田氏は、快くその話を受け入れた。その後も月1回程度一緒に仕事をして、自らの仕事を見せ、信頼関係を築いていった。そして2015年の植え付けのタイミングで山梨に移住することを決心した。


松岡氏は、既に市場にあって自分が飲みたいと思うものがあっても、それを造りたいとは思はないという。既にあるものを造る必要はないと思っていて、どこにもない美味しいものを造ることを目標としている。ただ、松岡氏の考え方に影響を与えたワインがいくつかある。例えばとある山梨のワイナリーの白ワインを飲んだ時は「俺は誰になんと言われようが、こうゆうワインなんです!」という主張を強く感じ、ワイナリーとしての在り方や、製品に対してのこだわり方に筋を通していて、実際に飲んでみてもそれを感じることができるという物作りに感銘を受けたという。
自然派ワインへの入りになったワインは、前述の樽の販売業者が企画したフランスツアー中に、パリのレストランで小山田氏がチョイスしたフランソワ・シデーヌ。これは単純に美味しいと思ったという。小山田氏との出会いと重なっていたこともあり、自然派を意識し始めたきっかけになっている。
なぜ長野や北海道ではなく山梨だったのかというと、ペイザナがそこにあったというのがその理由としてとても大きい。松岡氏は場所よりも一緒に仕事をする人が大切だと思っている。ワインとブドウは人が造るものであり(ワインに人柄が表れるということではなく)、造り手側として、魅力的な仲間の近くで仕事をしたかった。その中でやれることを探すということが、自分の生き方なのだと語ってくれた。(販売元資料より)

私は2015年の秋に四恩醸造に収穫等の手伝いに行った際にちょうど中古の空気圧式のプレス機を導入したその日に偶然お会いできたのですが気さくで大らかな人柄ながら思いに熱いものがある人だなと感じた。「俺は誰になんと言われようが、こうゆうワインなんです!」というワインを造ってくれると思うし現に初年度から造ってしまった。残念なのは生産量がまだ少ない事。見つけたら是非口にしてみて欲しい!


ワインは

●ジャロピー(醸し)

BioWine_sub3 デラウェアの醸し。除梗破砕後、ステンレスタンクで9日間のマセレーションをしている。
本人曰く、コンセプトは緩い酒質でガラクタなイメージだという。子供のガラクタ集めは、大人には価値がわからないが、本人は宝物を集めているような気持ち。稀にその中に大人が見てもキラリと光るものがある。そんなイメージでこのワインは完成した。
ワイン名のジャロピー(jalopy)はポンコツ車という意味で、ワインの持つ「ちょっと価値のあるガラクタ」というイメージがリンクし名付けた。
旧祝村に属する甲州市上岩崎山田、甲州市上岩崎内藤、2つの畑で栽培したデラウェアを混醸。ステンレスタンクで9日間皮と一緒に醸したワイン。それを感じさせるほのかな渋味とほろ苦さに杏や熟した柿のようなオレンジ系果実のニュアンス。心地よい飲み口がイイ!


●おやすみなさい(ロゼ・発泡)

BioWine_sub4 巨峰の瓶内二次発酵による、微々発泡。キュヴェ名の『おやすみなさい』は、畑の一つが『休息』という場所にあることから名付けられた。
甲州市勝沼町休息、甲州市勝沼町上岩崎、山梨市牧丘町小田野、3つの畑で栽培した巨峰を混醸。ステンレスタンクにて一次発酵、二次発酵でティラージュ(糖のみ)は2015年12月、ティラージュ後、瓶内で3ヶ月。巨峰の美味しそうな香りがすぐ口にしたくなる衝動に駆られる。にごりの旨みと泡が溶け込み飲み心地がよい!


チリからフクシマへ 防潮堤神話のいま

2016年3月18日
チリからフクシマへ 防潮堤神話のいま

岩手県山田町では、この日はわかめの採取解禁日だった。まだ暗いうちからわかめ採りに浜へ出ていた人たちが、2時半ごろ、波の引き方の異常に気づいた。津波の前兆であるはずの地震はなかったが、何度も津波にやられている土地柄だから、消防署も敏感だった。すぐにサイレンを鳴らし、消防車を出動させて、「直ちに避難してください!」と連呼した。

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【 チリからフクシマへ 防潮堤神話のいま 】

記事提供:社団法人東京都トラック協会