火よう日のおはなし

2016年1月26日
「火よう日のおはなし」

「火よう日のおはなし」
ムラースコーバー さく
ちの えいいち やく
偕成社

ご存じの通り
火よう日には
火よう日の精がいる
朝起きてカーテンをあけた人が
なんて素敵なてんきだ
今日はいい1日になりそうだな
と言えば
火よう日の精はそりゃもう喜んで
よしそれなら
もっといい1日にしようなどと世界を飛び回ったりする
そうやって飛んでいた火よう日の精が
ふと公園のベンチで見つけた
一人の哀しそうなおばあさんを巡るおはなし
それがこの
「火よう日のおはなし」

この冬の季節
たまに道ばたに落ちている片っぽのてぶくろ
毛糸の帽子
赤ちゃんのものであろう片っぽのくつ
チェーンが切れてしまったであろうストラップの人形
みながみな
まだ自分がおかれた状況を理解出来ていないような表情で
道に転がっている
あのこたちは一体今どこで何をしているのだろう
あのこたちを無くした持ち主は
片われのてぶくろは
一体どう思っているだろう

おばあさんが幼い頃無くしてしまったのは
お母さんが作ってくれた
青い服を着たお人形
あの時お人形を無くしたことと
今おばあさんの前を
苗木を持って歩いて行った少年の背中までの
ながいつながり
雨がやがて
川になり
海につながるように
あの男の子を見ていることと
無くしたお人形を見ていることは
おんなじなんだ
とおばあさんが笑顔になるまでの
小さなきっかけのつながり
それを淡く美しい色彩の絵とともに
一つずつ紐解いて行く物語

絵本屋をやっているとたまに
読んだあとふと
夕日がいつもよりきれいに見えたり
吸い込んだ空気に春の欠片を感じたり
とても幸せな気分になる絵本と出会えることがある
チェコの絵本作家
ムラースコーバーの作品
「火よう日のおはなし」
フランソワ・バチスト氏がご紹介いたしました

自然派ワインの造り手
「ラ・プティト・ヴニーズ」

2016年1月20日
自然派ワインの造り手 「ラ・プティト・ヴニーズ」

BioWine_sub1 南フランスのスペイン国境に近いルーション地方のモーリー村という殆どが赤の甘口を造っている産地で驚くほどミネラル分に富んだ辛口白ワインや優しくスゥーと染み渡るような赤ワインを造る造り手がいる。最近はパリの自然派ワインショップでもこぞって取扱いをはじめている蔵元がある。水着を着た女の子のラベルが印象的なラ・プティト・ヴニーズだ。


BioWine_sub2 当主の名はフィリップ・ヴィエス。フィリップはアルザス出身。若い頃から旅が好きで、ドイツやフランスの各地を移り住みながら製造業や情報サービスなど様々な仕事をしていたが、次第に農家という自分のルーツを再発見したいと思うようになり、またアルデッシュ人女性で後に結婚することになるセリーヌと出会ったことから、アルデッシュ地方南部に定住し、複合農業を始めた。

トマトなどの野菜栽培、ハトやダチョウといった鳥類の飼育、また小さいながらブドウ園や民宿もあり、そのすべてをビオで行うというものだった。
しかし、野菜はどんなに良いものを作っても変化しない。それに対してブドウは収穫後自然に醗酵が始まってワインになり、しかもそのワインも熟成を経てさらに変化する。フィリップはその変化性・連続性に魅せられ、ワイン造りに専念したいと思うようになっていった。

ルーシヨン地方のモーリィ村の独特なシスト土壌、原生的で野性味溢れるテロワール、そしてそこに育つ非常に古いブドウ樹たちにフィリップは一気に魅了された。まだ土地の価格が安いことや、情熱を持った若い造り手が多く集まってきていることも決め手となり、ついに2007年、アルデッシュの土地を売って、モーリィ村に移住した。

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ブドウの栽培にはあまり困らなかったが、醸造は未経験だったため、独学での勉強はもちろん、地元の造り手にも教えてもらった。特にドメーヌ・デュ・ポッシブルのロイック・ルール氏の下では、実際に醸造の勉強をさせてもらったり、ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワード・ラフィット氏や、ジャン=ルイ・トゥリブレ氏などにも多くを学んだ。そして2008年、記念すべき初ヴィンテージが誕生した。

BioWine_sub4ワイナリー名の由来は、アルデッシュ時代にその奮闘ぶりを見てくれていた村の年長者であり隣人のおじいさんが、2人の結婚のお祝いにくれた小さな像。1930年代に作られた磁器もので、これがラ・プティット・ベニューズ(=水着を着た女の子)だった。


特殊な地理・土壌・気候

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畑はモーリィ渓谷の丸い丘が少しくぼんだ谷間に位置しているため、周辺を高い山々に囲まれているという特殊な地形。ブドウ畑のすぐ近くには野生のガリッグ(野生のハーブの群生)が生い茂っている。畑の向きは北~南西まで、場所によって様々。
土壌はシスト土壌、またはシストが壊れて風化し、砂上になっている独特の土壌。そのシスト土壌特有のミネラルがぎゅっと凝縮し、旨味たっぷりで素晴らしいワインが誕生する。
気候は海洋性気候の影響を受ける地中海性気候。非常に風が強く乾燥する。

醸造

培養酵母は添加せず、天然酵母による自然醗酵。醗酵時の温度は低温に保ち、ブドウそのものの風味を大切にする。できる限り介入しない自然な醸造。
発酵中の作業もほとんど何も行わない。できる限り介入せず、自然に任せる。
澱引き、清澄もろ過も行わない。

ワイン

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●ジュスト・シエル!

ワイン名は「まさに空だけ!」という意味。ラベルの空色と、青空のように澄み渡った味わいのワイン(であって欲しい)という思いから名付けた。シスト土壌から来るミネラル感がビシッと決まっていて、爽やかさ満点!潮っぽさと厚みのある味わい、かすかにミンティなところも心地良い。
Grenache Gris(グルナッシュ・グリ)100%




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●トランケット

Trinquer(=乾杯する)という単語からの造語。ヨットの前方の帆の名称でもある。
シスト土壌からのミネラルを感じる、バランス良く飲みやすい赤ワイン。グルナッシュの親しみやすさとカリニャンの爽やかな魅力がよく出ている。
グルナッシュ60%、カリニャン40%




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●レ・ルスティック

「ルスティック」とは、"いたずらっ子たち"の意味。このワインのプレス直前、3人の子どもたちが足でピジャージュをして大喜びだったことから名付けた。また、フィリップが以前所有していたヨットの名前でもある。
グルナッシュ95%、シラー5%




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●グラン・ラルグ

「グラン・ラルグ」とは、ヨットの風を指す専門用語で、後方3/4から吹く追い風のこと。(ヨットが大好きなため、ヨットにちなんだ用語がワイン名になっている)ワインの味わいが、凪いだ海の上を穏やかな風と波に乗ってヨットがスイスイ進んでいく心地良さと重なったため、このように名付けた。複雑味がありながら、それでいてスーッと染み渡っていくような飲みやすさ。
ラルドネール・プレ100%(グルナッシュの親戚とされる品種)


お正月太りとダイエット

2016年1月15日
お正月太りとダイエット

あけましておめでとうございます!今年も「お米と暮らし」宜しくお願いいたします。

さて、今年は一体どんな一年になるのでしょう?TPPに安保にアベノミクス、参議院選挙も控えていますがやっぱり一番気になるのは消費税の動向ですかね。
その前に昨年末の忘年会から始まりクリスマスを経てお正月、そして新年会を迎えるこの季節、どうしても気になるのが食べ過ぎによる増えた体重。その贅肉落とさないと生活習慣病という取り返しのつかない病に犯されますよ、そんな貴方に朗報です!お腹の脂肪燃焼に効果を発揮するのが〇〇ダイエット法、〇〇物質がおなかの脂肪を除去。
と、こんなフレーズ沢山目にする時期でもあります。典型的なマッチポンプ商法を引用させていただきました。太ることは悪い、そして病気といった恐怖を煽る心理的な商法ですが、煽られる前に冷静に考えてみると・・・
年末から年始にかけて通常以上のカロリーを摂取している方は多いはずです、そうすると脳の食欲リミッターが外れっぱなしになり非日常を日常と錯覚、これにより必要以上のカロリーを日常的に摂取する癖が付いてしまいます。お正月料理は太る、のではなくその前後の食習慣が問題ですね。
しかし摂取したカロリーは蓄積される前に燃やせばいいのです、そのためには普段から粗食を心がけしっかり運動しているかが問われます。そうすると燃焼効率がよく脂肪蓄積というリスクを減らすことが出来ます。筋肉は重いが体は軽く感じます、筋肉と脂肪の重さの違いを把握するのも体重の増減に惑わされなくなる秘訣だとおもいます。

食事の観点から見ると、お祝いの時と日常食を分けて考え摂取しているかが重要になります。普段から暴飲暴食が体重に反映されにくい体質を維持するのが望ましい。しかし毎日が外食、レストランみたいな報酬系の食生活だと摂取カロリーだけではなく塩分、糖質(単糖類)、脂質が多くなります。そうすると脳が感じるカロリー摂取の制限幅が増え生活習慣病のリスクが高まります。

そして日本には四季があります。その気候にあわせた体重の変化もあり、気温が下がれば体を保温しようと脳は脂肪分を蓄積する指令を出します。これは生きるために必要なことなので冬場と夏場の体重変化も考慮しなければなりませんね。

よって日本の食文化は四季に合わせて体調を整える慣わしがあります。春の七草粥で正月ボケした脳をリセット。食欲を上手くコントロールし食べすぎないこと、空腹はお腹の具合ではなく脳のサインだと理解すること、過剰なダイエット情報に惑わされないこと、この3点こそ効果的かつ経済的な究極のダイエット法だと思います。