自然派ワインの造り手 「フレッド&ケヴィン」

2015年10月28日
自然派ワインの造り手 「フレッド&ケヴィン」

今年も新酒の季節となってきました!
今月は来月19日に解禁となるボージョレ・ヌーヴォーの造り手をご紹介致します。
ボージョレ・ヌーヴォーというと軽くて酸っぱくて美味しくないイメージをお持ちの方がおおく大変寂しい気分にさせられますが、そんなイメージをお持ちの方々はおそらく大量生産される工業製品的ヌーヴォーしか飲んだ経験がないのではと思います。
ボージョレの生産者は大規模で質より量という大規模生産者が圧倒的に占めている一方で質にこだわりナチュラルな醸造で大変すばらしい品質のワインを造ってくれる生産者もいます。そんな中で最近異色のコンビでヌーヴォーを造る生産者が現れましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

ブルゴーニュを代表するヴァン・ナチュールの名手「フレデリック・コサール」と、若干23歳で自身のドメーヌワインを手がけるボージョレー・ヴァン・ナチュールのホープ「ケヴィン・デコンブ」!(ケヴィンの父は知る人ぞ知る、モルゴンの雄、ジョルジュ・デコンブ氏!)コサールとケヴィンの2人の才能が融合し素晴らしいヌーヴォーを生み出してくれます。

ボジョレーの街ベルヴィルから西へ6 kmほど緩やかに登りきったところに、ヴィリエ・モルゴン村がある。その村をさらに東へ登り、シルーブル村との境にケヴィン・デコンブのドメーヌがある。畑の標高は500 mとモルゴンの中では比較的高く傾斜にも恵まれている。さらに南に面している分、たいへん日当たりが良い。気候は夏はたいへん暑く冬はたいへん寒い。四方に広がる丘陵地帯によって、冷たい風や多量の雨からブドウ畑が守られている。

左からケヴィン・デコンブ、フレデリック・コサール 左からケヴィン・デコンブ、フレデリック・コサール


ケヴィンはジョルジュ・デコンブを父親に持つヴィニョロン一家で育った。幼少の頃からワインの世界に触れていたケヴィンは、10歳の時には父親の後を継いでヴィニョロンになると決めていた。醸造学校に通いながら、父の元での研修を経て、2012年20歳でACボジョレーとACモルゴンの計4 haの畑を譲り受け、ドメーヌを立ち上げる。また同年、父と共にネゴシアンを立ち上げる。2014年、コサールとの本プロジェクトが始動。

BioWine_sub2 ジョルジュ・デコンブのエスプリを忠実に引き継ぐケヴィン・デコンブ。かのフレデリック・コサールも「彼は若いがポテンシャルが高く将来性がある!素直で仕事熱心だ!」と大きな期待を寄せる。そして2014年からコサール指揮の下、良質な生産者からビオのブドウを買い、ボジョレー・ヌーヴォーを手がけることが決定。畑はドメーヌも買いブドウも100%ビオロジック。畑作業は特に土起こし、そして醸造は低温マセラシオンにこだわる。
彼らのヌーヴォーに対するこだわりはこうだ!買いブドウながら、信頼のおけるビオのブドウ栽培者の良質なブドウにこだわること。畑、収穫、葡萄、醸造、瓶詰の方法とタイミングを細かくコサールが指揮をとり、実務はケヴィンが担当。味わいは、まさにシャソルネイのようなエレガントで果実味豊かなワインを目指す!


年に一度のヌーヴォー!どうせ飲むならまっとうな仕事をしたこだわりの自然派ヌーヴォーを飲んでみて欲しい!毎年自然派生産者のヌーヴォーしかもう飲めなくなったというお客様が急増しています。

以下は輸入元に届いた2015年のヌーヴォー速報です!
前年よりも9日早い9月4日に収穫を開始し、アルコール発酵は9月24日に終わった。今年は、標高650 mの場所に畑を持つビオの生産者からブドウを買うことができたおかげで、最終的に酸と果実味がエレガントなヌーヴォーをつくり上げることができた!醸造方法は、去年同様に毎日タンクの下からジュースを抜いて、CO2が充満した嫌気的条件下でブドウがジュースに浸からないようにマセラシオンを行った。マセラシオンの期間は20日間。発酵が終わると同時にプレスを行い、フリーランジュースのみで発酵させたワインとアッサンブラージュ。そして、スーティラージュは10月8日に行った。アルコール度数は、ブドウのフェノールが充分熟していながらたったの12%!暑く乾燥した2015年ヌーヴォーで、これだけ度数を低く抑えられている生産者はそうそういないだろう!我々のつくる理想のヌーヴォーは、スルスル喉を抜けていくような果実味あふれるものなので、まさに狙い通りの最高の結果に満足している!
出来上ったばかりのヌーヴォーをケヴィンと一緒に試飲したが、赤い果実や柑橘系の香りが驚くほど華やかでとてもフルーティ!ワインにフレッシュさを与えるクリスピーなガスは、今年も抜かずに残しておく予定だ!今回のヌーヴォーはぜひ他の生産者ものと比べてみてほしい!きっとあまりのギャップに度肝を抜くだろう!

2015年の出来立てヌーヴォーを空にかざす。

2015年の出来立てヌーヴォーを空にかざす。

かめの こうらには なぜ ひびが あるの

2015年10月23日
「かめの こうらには なぜ ひびが あるの」

「かめの こうらには なぜ ひびが あるの」
ブラジルのはなし
文 いしどうきよとも 絵 あかぼしりょう
コーキ出版 昭和52

象のハナが長い理由や
(どうしてそんなに物語/キプリング)
ヒョウにマダラの模様がある理由など
(ジャガーにはなぜもようがあるの?/ジアン・カルビ)
昔話にはなぜ、どうしてをもとにしたお話がたくさんあります
これらのお話は
どうやって生まれてきたのか

絵本屋をやっているとたまに
そういう物語が生まれる瞬間の秘密に立ちあえることがあります

絵本屋には
昼夜問わず
好奇心の塊がとびこんできます
あれなーにちゃんやこれなーにさん
これなんで君
パパやママは彼らエンドレスな質問に
一つ一つ丁寧に答えてあげています
しかし中には(特にパパに多いです)
「キリンの首の長いのはだな、その昔
欲張りのキリンが狭い穴に首を突っ込んで
抜けなくなって引っ張っているうちにな... 」
なんて創作をしだす方もいらして
そうするとなるほどこんな光景も容易に想像できるわけで

はるか昔に
アフリカの草原で子どもに囲まれたおじいさんが
ねえ何かお話しして!
とせがまれている
ふと遠くを見やるゾウがのんびりと歩いている
!閃いたおじいさん
「よしよしよくお聞き
その昔
まだ地球が君たちくらい若い頃
ゾウはみんな豚のようにハナが短くてだな」

こうやって世界の各地で生まれる
正解のない物語
今回の主人公は
表紙に描かれた
ツルツルの甲羅の「かめ」
彼です
ハロウィーンを前に
魔女や魔法使いが出てくるお話はないかと
本棚をあさっていると
この斬新な表紙を発掘しました
無垢な表情のかめ
背後に迫る鷲鼻の魔法使い
買った記憶すらも曖昧なこの一冊
素晴らしいことに二度も楽しめる絵本でした
ご想像の通り
この意地悪そうな魔法使いの策略によって
かめの甲羅は割れてしまうのですが
この魔法使い
一言もしゃべりません
ただ
バムとケロの小さいうさぎのように
絵の片隅にコッソリ存在しながら
ごく自然にかめに接近し
仮面ライダーのように斬新に変身し...

一方の無垢なかめ
空にまたたく星に近付こうとひたすら歩き
挫折して泣き
魔法使いに騙され
空から落ちながら泣き
最後
ヒビ割れた粉々の甲羅でニコリと微笑む
なんとも愛しやすいキャラクター

よい絵本は
しっかりとした観察をもとに作られています
絵も
ストーリーも
登場人物の性格も
昔話はその典型で
日々触れ合っている動物たちの生態
性格
耳の形にいたるまで
しっかりとした観察をもとに描かれています
昔話に出てくるきつねの性格がみんなずる賢いの
にわとりがおばかさんなのも
かめがお人好しなのも
全て実際の観察から
何世代にもわたって読み継がれる絵本の秘密は
そういうところにもあると思います

一度目はストーリーを
二度目はいつからかそこにいた二人の魔法使いを探しながら
この不思議な世界をお楽しみください
今月の絵本
「かめの こうらには なぜ ひびが あるの」
フランソワ・バチスト氏がご紹介いたしました

150年前の西洋料理 グラバー亭の食卓

2015年10月19日
150年前の西洋料理 グラバー亭の食卓

今年7月に世界遺産に登録された「明治日本の革命遺産」23施設の中に、グラバー住宅が入っている。
グラバーの住んだ住宅を含むグラバー園は、すでに日本有数の観光名所だが、これで世界的お墨付きを得たことになる。

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150年前の西洋料理 グラバー亭の食卓

記事提供:社団法人東京都トラック協会